Rakuten Handを買ってみました。
Rakuten Handは楽天モバイルでのみ販売されているスマートフォンで、5.1インチ画面を搭載しているコンパクトな端末です。
本体価格が税込20,000円ですが、キャンペーンにより回線契約と合わせて購入すれば24,999ポイントが還元されるため実質-4,999円という壮絶な価格設定になっています。
私は既に楽天モバイルを契約中ということで、キャンペーン対象外でしたが…。
私はコンパクトスマホがけっこう好きなので、家電量販店などで見て気になっていたサイズの小ささを楽しむために購入してみました。
CPUがSnapdragon 720Gという、そこそこ高い性能のものなわけですが…どれだけ実用的なんでしょうか。
というわけで、今回はRakuten Handの使用感レビューです。
目次
Rakuten Handを開封しつつ外観をチェックしてみようコーナー
というわけでRakuten Handの外箱を開きますと、充電器と本体が登場です。
20,000円かつそれなりに性能も高めに設定しつつ充電器までついてるのはけっこう凄い気がします。
Rakuten Handの本体前面はとにかくエッジが目立つ!
エッジとは画面左右端の、湾曲してるところですね。
Galaxyシリーズでよく見られるエッジディスプレイですが、Rakuten Handは近年稀に見るレベルの広いエッジになってます。
Galaxy S6 Edgeとかに近いですかね。
最近は平らに戻すのが流行りになってきているので、ちょっと古い感はあります。
本体背面はスッキリしていて、真ん中にFelicaのロゴがあります。おサイフケータイ対応。
右側面に、音量と電源のボタンがあります。
充電端子はしっかりUSB-C対応!
イヤホンジャック完備!
本体上部にはイヤホンジャックがあります。
最近のスマホではあまり見かけなくなったイヤホンジャックなので、付いているのはありがたいですよね。
最近多い100円ショップのそれなりに良い音質のイヤホンと組み合わせれば、安いオーディオプレーヤー的な使い方もできるわけです。
ケースも入手してみた
純正のトライタンハードケースも入手できました。
よくある透明かつ硬質なケースですね。
側面がガラ空きです。
ケース装着時は、背面はしっかりガードされますね。
側面が全然守られていないので、人によってはけっこう気になるかと。
なお着脱はかなり楽です。
Rakuten Handのスペックと使用感レビュー
Rakuten Handのスペックは以下のとおりです。
楽天モバイル販売価格 | 20,000円、最大24,999円のポイント還元あり |
CPU | Snapdragon 720G |
メモリ | 4GB |
ストレージ容量 | 64GB |
カメラ | 4,800万画素+200万画素/1,600万画素 |
画面 | 5.1インチ、1,520×720 |
バッテリー容量 | 2,750mAh |
重さ | 129g |
おサイフケータイ・防水 | 対応/IPX2、IP5X |
Rakuten Handのスペックにおいて目を引くのがCPUで、3〜4万円のスマホでよく採用されているSnapdragon 720Gが搭載されています。
しかしCPUのスペックだけを見てもなかなか実際の挙動はわからないということで、ここからは使用してみた感想をまとめていきます。
AntutuベンチマークテストとGeekbench5の結果
Rakuten Handの性能を、AntutuベンチマークテストやGeekbench5で数値化してみました。
Antutuはアプリインストール時に「危険!」みたいに出まくるのであんまり使いたくないんですが、指標として便利なんでなかなか難しいですよね。
Antutuベンチマークのテスト結果は「273617」点でした。
Pixel 5が284161点なので、Snapdragon 765GのPixel 5とあまり数値が変わらないのはなかなかすごいです。(価格差約5.5万円)
Geekbench5のテスト結果はシングル570点、マルチ1818点でした。
Pixel 5がシングル591点、マルチ1600点なので、マルチではRakuten Handのほうが数値が上な感じです。
と言うわけでRakuten Handの性能は見事なんですが…実際使ってみて快適だったかと言われるとまた話が変わってくる感じでした。
若干のもっさり感あり
Rakuten Handの挙動は、Redmi Note 9SやAQUOS sense4などのSnapdragon 720G搭載スマホと比べると、若干もっさりした感じがあります。
まぁ名前を挙げた2機種も常時サクサクで最高!ハイエンド並み!とまではいかなかったけどね。
特に画面のスクロール時に、ちょっとガクガクしているというか「もたついてジュルジュルした動きになる」印象を受けました。
Snapdragon 665搭載スマホと同じくらい〜やや下くらいの感じでしょうか?
多分使っていればそのうち慣れますが、あんまり動作の快適さに期待して買わない方が良いと感じました。
スペック上の数値が良い分、イマイチガッカリ感が強い印象があったぜ。
Rakuten Handでゲームは遊べるのか?プリコネをインストールして遊んでみた
Snapdragon 720Gはそれなりに3Dゲームなども遊べる性能ですが、遊んでみないと最終的なところはわかりません。
ということで、プリンセスコネクト!Re:Diveをインストールして遊んでみました。
本体ストレージ64GBに8GBくらいあるゲームをインストールするのは、なかなか勇気が必要でしたが…。
遊んでみた感想としては、Redmi Note 9Sなどで遊んだ時と同じくらいのサクサクさでしょうか。
4倍速モードなど重めの状態でプレイするとちょっとガタガタしますが、概ね問題なく遊べています。
若干タップしてから反応するまでの間が長いのは、CPU性能の差によるものでしょう。(iPhone 12 Pro>Pixel 5>Rakuten Handの順に短い、よりCPU性能が低い端末だともうちょっと間が長くなります)
こだわりがなければ、Rakuten Handでもそれなりにゲームは遊べます。
しかしプリコネ以上にPUBGとかフォートナイトの需要が幅広い層に対して大きい感じがあるということで、今後別途検証してレビュー予定です。
軽くて持ちやすいが上の端まで指は届きにくい
Rakuten Handは129gという超軽量、縦長でコンパクトですが…実際持ってみてもかなり軽くて良いと感じました。
普段iPhone 12 Proを使っていますが、アレより60gくらい軽いので、明らかに持っていてストレスが小さいです。
ただし縦長大画面なこともあって、画面の上端まで指が届きづらいですね。
「低価格ながら縦長大画面の最先端仕様を踏襲!」とも取れますが、コンパクトスマホを求める人って操作のしやすさも求めると思うので、べつに縦長画面じゃなくても良かったかなと思ったり。
スピーカー音質は並程度
スピーカー音質は、Pixel 5から1〜2ランク落ちるくらいの感じですかね。
2万円と考えると、とくに悪いとは思わないくらいの音質です。
動画の音声の聞き取りやすさがちょっとイマイチ(許容できないレベルではない)なので、できればイヤホンを使った方が良いかなと思います。
解像度がフルHD未満なのはとくに気にならないが…
Rakuten Handは画面解像度が近年のスマホにしては珍しいフルHD未満ですが、とくに違和感はないですね。
画面そのものが小さめなこともあって、ぼやけた感じはありません。(もっと大画面だったらそれなりに違いが目立ったと思います)
ただRakuten Handは他のスマホと比べるとスクロールのジュルジュルした動きが見づらいとのと、発色がなんというか目に優しくない雰囲気はありますね。
表示自体は鮮やかなんですが、妙に目に刺さるというか…。
解像度は問題ないものの、画面そのもののクオリティはもう一声(価格相応)といった印象です。
カメラ性能はどうなのか?写真を何枚か撮ってみた
2万円のスマホのカメラ性能にあまり大きな期待はしない方が良いと思いますが、とりあえず写真を撮ってみました。
室内でフィギュアを撮ってみましたが、もっと高額なスマホの面々と比べるとかなりしょんぼりな感じに。
ちょっと場所が暗いせいもあると思いますが、どうにもぼやっとした感じになっちゃってます。
Rakuten Handのレビューを漁っていると晴れの日に撮影された綺麗な写真をよくネットで見かけましたが、曇りだとこんなもんです。
最近のスマホって晴れてりゃたいていは綺麗に撮影できるので、曇りとか雨とか夜をいかに綺麗に撮れるかが重要なんじゃないかと思ってます。
Rakuten Handはそもそも2万円でSnapdragon 720G搭載、カメラをそれほど重視している機種ではないと考えられるので文句は言いづらいですが、カメラは「それなり」ですね。
画面内指紋認証はちょっと時間がかかる
Rakuten Handは、画面内のセンサーを使って指紋認証ができる仕様です。
Galaxyなどではよく採用されていますが、2万円のスマホでこれができるのはなかなか凄いです。
ただし反応の精度こそそれなりなものの、ロック解除にかかる時間が長めです。
1秒くらいかかるので、すぐにスマホを使い始めたい時は待たされる感覚がありますね。
eSIMのみ対応、microSDカードに非対応
Rakuten Handは物理的なSIMカードの利用に対応していなくて、SIMのデータをダウンロードするeSIMのみを使えます。
音声通話に対応するeSIMは楽天モバイルくらいしか採用していないので、実質Rakuten Handは楽天モバイル専用機ということになりますね。
またRakuten Handは、microSDカードを使えません。
本体ストレージの容量64GBで全てを補わないといけないのは難点ですが…
画面サイズが小さくて性能もハイスペックとまではいかないため、「足りないくらい使いこなすなら他のスマホを買おう」みたいなところはありますね。
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Rakuten Hand、価格を考えれば間違いなくお勧めにはなります。
本体価格+4,999円分のポイント還元があるので、使う予定がないとしてもとりあえず買っておけば良いレベルですね。
実際に使ってみて、メインスマホとしての運用に問題がないかというと…それは非常に悩ましいところでした。
2万円という価格を考えれば細かい欠点も妥協はできますが、せっかく毎日使うなら、もう少し快適な動作の機種を選んだ方が良いかなとも。
例えば楽天モバイルで売っている機種なら、OPPO Reno A 128GBとか、AQUOS sense4 liteあたりを選んだ方が満足度は高そうです。
こいつらもキャンペーンで実質1万円台なので、十分安いんですよね。
なおReno A 128GBよりRakuten Handの方が性能は上なんですが、挙動の快適さではReno A 128GBの方が上だった印象ですね。
手持ちのスマホを楽天モバイルでも使い回すならRakuten Handをとりあえずセット購入して、サブスマホとして使うなどしても良いんじゃないかと。
とくに楽天モバイルで使えるスマホを持っていないなら、できればReno A 128GBなどもうちょっと快適度の高いスマホを選ぶのがおすすめだと感じました。