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arrows NX9(F-52A)を購入してみた!富士通製最新スマートフォンの実力は?【スマホレビュー】

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NX9箱

家電量販店で本体を見たときからちょっと気になっていたarrows NX9を、ドコモにスマホのメイン回線を乗り換えて購入しました。

今回はarrows NX9を使ってみてわかったメリット・デメリットをまとめていきます。

arrows NX9の外観をチェック!

というわけでarrows NX9を開封だ!

Galaxyっぽい本体デザイン

NX9本体背面

arrows NX9はほぼ全画面液晶のパンチホールカメラ仕様。

NX9本体前面

保護フィルム貼り付け直後なので気泡が…

画面端はいわゆるエッジディスプレイ、湾曲してます。

充電端子はUSB-C、イヤホンジャック搭載!

NX9充電端子

arrows NX9の充電端子はUSB-C、ケーブルは付属してないので自分で買いましょう。

イヤホンジャック標準搭載なので、有線イヤホンを接続できるぞ!

付属品は一切なし!保護フィルムやケースは自分で買おう。

arrows NX9には、これといって付属品がありません。

そういやキャリアのAndroidスマホって、基本的に何も付いてこないんだったな…

保護フィルムやケースは、自分で用意しましょう。

arrows NX9の場合画面端が湾曲してるGalaxyタイプなので、保護フィルムはテキトーなのを選ぶと寸法合わなくて端が欠けたりちゃんと着かなかったりみたいな問題が起こる危険性大です。

↑のような、全面保護で局面も保護してくれる系のが良いかと。

arrows NX9オプション品

私はarrows NX9を買ったケーズデンキでray-out製のを買ったんですが、ほぼ良いものの何故か上部の一部スペースが欠けてる仕様で減点…みたいな感じでした。

ケースは、Amazonで数百円~千円台くらいのもたくさん売ってます。

なお、今回私が購入したケースと保護フィルムのレビュー記事はこちら。

arrows NX9のカメラ性能は高いのか?作例を用意してみた

NX9カメラレンズ

arrows NX9はトリプルレンズカメラ仕様で、超広角レンズと深度計測用レンズがあるみたいです。

望遠は非対応ということですが、写真はどんな感じなのか。いくつか撮ってみました。

フィギュア撮影はまぁまぁキレイで寄れる

Pixel 5レベルまでは行ってない感じしますが、悪くはないかと。

ミクロマンサイズのフィギュアに対してもそこそこ寄れます。

風景写真も普通にキレイ、超広角対応

arrows NX9の写真

雪が積もった大晦日です。昨日arrows NX9買って帰るときからめっちゃ降り始めた。

arrows NX9の風景写真はハイエンドモデル的なズバ抜けた綺麗さまではいかないものの、普通に実用化できるくらいの出来栄えにはなってる印象。

arrows NX9の写真2

7万円という価格を考えるともっと良い感じになってもいい気はしますが、「3〜4万円のスマホのかなりカメラがキレイな機種」くらいのクオリティにはなってると思います。

超広角レンズ使用時は画角が広くなるぞ!と言ってもこの写真だけ見せられても困りますよね。

次項の一発目の写真の超広角版になります。(単体で項目作るほどは作例用意できてないかつ同じ写真何回も貼るの面倒なのでここに乗っける)

Photoshop Expressの自動補正はいかほど?

Photoshop補正前

AdobeのPhotoshopによる補正がかかるモードもあるぞ。

ということで使用、上の写真から補正がかかると下の感じになりました。

Photoshop補正後

なるほど、青空の色がハッキリしてますね。

上の補正前もとくに写りが悪いとは思わないですが、SNS映えするのは派手めな補正後かな。

フィギュア補正前

※背景紙が小さいからめっちゃギリギリ

フィギュア撮影にもPhotoshop Expressモードを使ってみましょう。

フィギュア補正後

なるほど、風景と同様にやや各部の発色が濃い目になりましたね。

arrows NX9のスペックは?性能のベンチマークテスト結果

arrows NX9のスペックは以下の表にまとめたとおりで、いわゆるミドルスペックです。

価格(ドコモオンラインショップ)76,032円(筆者はMNPで5G WELCOME割適用により22,000円オフで購入)
CPUSnapdragon 765G
メモリ8GB
ストレージ容量128GB
画面6,3インチ、2,280×1,080
重さ152×72×8,5mm、162g
カメラアウトカメラ4,850万画素+800万画素+500万画素/インカメラ1,630万画素
バッテリー容量3,600mAh
おサイフ・防水対応

CPU性能は執筆時点で最上位のSnapdragon 865系や855辺りには及びませんが、2018年のSnapdragon 845くらいの性能にはなってる感じという話らしい。

arrows NX9の価格は高いのか?→付加価値に注目しよう

Snapdragon 765Gはキャリアだと基本7万円台のスマホに搭載されてるんですが、3万円台のTCL 10 5GやMi 10 lite 5Gのように半額程度の機種でもたまに採用されてるのが悩ましいところ。

arrows NX9などのキャリア向けSnapdragon 765G搭載端末の場合おサイフケータイや防水といった付加価値があるので、そこをどう捉えるかでしょうか。

TCL 10 5GやMi 10 Lite 5G、Pixel 4a 5Gといった機種は安い代わりにおサイフ・防水非対応、Reno3 5Gはおサイフ対応なものの防水には非対応です。

あとarrowsは富士通のスマホということで、国内メーカーを応援したい人にはかなり魅力的な選択肢になってくるかと思います。

他にもATOK標準搭載だったり色々便利機能が搭載されてたりするので、触ってみた感想としては7万円台(MNPで5万円台)という価格も割と許容範囲だと思いました。

ベンチマークテストをしてみた

実際にベンチマークテストアプリで、スペックを数値化してみました。

<Antutuベンチマークテスト>

arrows NX9Antutu

Antutuベンチマークテストでは324532点。

Pixel 5は同じCPUでも28万点台でしたが、arrows NX9は32万点台。

Reno3 5Gも32万点台だったので、arrows NX9が高いわけではなくPixel 5だけ変に数値が低いだけなんだと思われます。

もっとも、Pixel 5の動作にarrows NX9やReno3 5Gとの差は全然ないですけどね。

<GeekBench5>

arrows NX9GeekBench

Geekbench 5ではシングルコアが627点、マルチコアが1802点でした。わずかにReno3 5Gより高いです。(ほぼ変わらんとも言えるが)

arrows NX9を使って感じたメリット・デメリット

最後に、arrows NX9を使ってみて感じたメリット・デメリットをまとめます。

軽く大きすぎずで持ちやすい

Pixel 5ほど小さくはないarrows NX9ですが、わりと小さめで持ちやすいです。

162gという重量も、スマホの重量が大きくなっていっている昨今を考えると軽めでありがたいですね。

このサイズ感が店頭で魅力的に感じて、回線乗り換えてまで購入することを決めた感じです。

例によってプリコネやPUBGはサクサク動いている

ゲーム性能がウリみたいになっているarrows NX9。

ゲームゾーン

ゲーム実況動画を作れたり、「ゲームゾーン」でゲームごとに性能と電池持ちのどっちを優先するか決められたりします。

とりあえず性能優先にしつつプリコネやPUBGを遊んでみてますが、問題なく快適に遊べてますね。

PUBGプレイ画面

PUBGはHD・高画質でサクサク動いてます。プリコネもクエストやアリーナなど、問題なし。

まぁプリコネはSnapdragon 730Gとかでも普通にサクサク動くので、あえてゲームのためにarrows NX9を選ぶほどかと言われるとなんとも言えないところではあります。

スピーカー音質がかなりイマイチ

プリコネやってて気になったのが、スピーカー音質のイマイチさ加減

Pixel 5のスピーカーが微妙だったわけですが、arrows NX9もかなり微妙です。

仮に3万円台のスマホだったとしてもちょっとこれは…という気分になる類の音。

音が籠もりぎみで、AQUOS sense4と同じかやや下くらいでしょうか。

あと最小の音があんまり小さくないのもいまいちですかね…

ただしarrows NX9にはイヤホンジャックがあるので、スマホを充電しながらでも遅延のない有線イヤホンを使えます。ダイソーイヤホン用意すれば問題は解決です。

そこはかとないGalaxy Note感

Galaxy Note10のディスプレイと同じなんじゃないか説がネットで見受けられましたが、ほんとにGalaxyっぽい端末デザインです。

日本で売ってたNote10+よりコンパクトなのは目新しいですけども。

Galaxyの中でも今年登場のS20やNote20系っぽい感じではなく10系っぽいので、若干古さを感じさせてしまうのは惜しい感じではありますね。パンチホールカメラの大きさとか。

Super ATOK ULTIAS搭載!辞書を常に最新データに更新できる

富士通のスマホにはATOKが搭載されてましたが、今回のarrows NX9もしっかり搭載されてます。

すごいと思ったのは、ATOKキーワードExpressによりテレビ番組やエンタメ、ホットキーワードなどを自動で最新情報にしてくれるんですよね。

GboardやGoogle 日本語入力でもアニメキャラの名前とか勝手に変換してくれるので、鬼滅の刃のキャラ名とか入れるときに助かってますが、ATOKも努力は怠っていないようだ。

ATOKって基本有料のサービスなので、スマホ買えばもれなく使えるのって地味に嬉しいです。

富士通スマホのATOKは特別仕様で、キーのレイアウトをソニー風とかGalaxy風にカスタマイズできるのも面白いです。

バッテリー持ちは並程度

まだ買ってすぐなのでアレなんですが、とりあえず現時点ではバッテリー持ちは並程度に感じます。

14時間前にフル充電・合計5時間16分使って残り42%です。

画面内指紋認証の緑の発光が眩しい、ちょっと間がある

低価格帯のスマートフォンで画面内指紋認証が搭載されてるときにありがちなんですが、指紋認証時は画面に緑色のかなり明るい表示が出ます。

これが暗い場所で使うときにめっちゃ眩しいのが、arrows NX9の難点ですね。

GalaxyシリーズやHUAWEI系のスマホだととくに眩しくなかった印象なんですけども。
指紋認証にかかる時間は1.5秒くらいでやや長めです。

発光&指紋認証→間→画面点灯、みたいな流れで、ワンテンポ遅い感じ。

ちなみに指紋登録は登録する指の位置(右手の親指など)を指定して行うという、ちょっと変わった仕様でした。

顔認証は非搭載

arrows NX9は顔認証が搭載されていません。

基本マスク時代なので指紋認証の方が重要ではありますが、自宅だとマスクをしていないので顔認証でも画面ロックを解除できたら便利でした。

microSDカード対応って良いね

arrows NX9はmicroSDカード対応です。本体のSIMスロット装填部分の脇に直接入れる仕様。

microSDカード、来年のGalaxyでは非対応になるっぽいという噂ですよね。

PixelもReno3 5GもMi 10 Lite 5Gも非対応など、最近microSDカード非対応のスマホが多くなってきました。

しっかりmicroSDカードを使わせてくれるのはありがたいです。

まとめ

というわけで、arrows NX9でした。

今年最後に滑り込みで購入。多々買いはギリギリまで終わらないのでありました。

スピーカー音質やちょっと高い販売価格などデメリットもあるarrows NX9ですが、ここ3~4年におけるarrowsの微妙さを考えるとかなり魅力的なスマホを出してきた感じで好印象。

2020年はPixel 5、Reno3 5G、arrows NX9と、Snapdragon 765G系のスマホが面白い年でした。

arrows、2021年の新機種の登場にも期待してます。頑張ってくれ富士通。

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