Anker PowerBank(30W,Fusion,Built-In USB-C ケーブル)が発売されたので買ってみました。
こいつはUSB-Cケーブル内蔵で、30W(モバイルバッテリー時22.5W)対応のUSB充電器でありモバイルバッテリーです。
つまりAnker PowerBankがあれば、モバイルバッテリーとUSB-C充電器を1台にまとめられるのですわ。
目次
Anker PowerBankの外観をチェック!
こちらがAnker PowerBank本体です。
見ての通りUSB-Cケーブルが本体から飛び出したような形状になっております。磁石で端子部分が本体に固定されてる。
30Wと大きく書いてあるのがわかりやすい!ただしモバイルバッテリー時は22.5W出力です。
各種認証の記載あり。
プラグを展開!
細い面にプラグがあるのがありがたい。左右にコンセントがある場合に干渉しづらいです。
また30W充電器ということでそこまで大きくないので、喫茶店とかの空いてるコンセントに接続した際に本体の重みで落下する可能性は低いかと。
イイね!
この面にバッテリー残量が表示されます。
でケーブルなんですけど、これ上に引っ張り上げるんじゃなくそのまま引っ張ると伸びるみたいな感じです。長さは19cmないくらいまで伸びます。
この長さが非常に中途半端で、充電器として使うにあたり喫茶店のコンセントから伸ばしてパソコンとか手元のスマホを充電するのには短いし、モバイルバッテリーとしてスマホと一緒に充電しながら持ち歩くには若干長いしみたいな感じ。
どうせ内蔵なら、50cmくらいまで伸ばせるようにしてくれればよかったんじゃないでしょうか。あるいはいっそ10cm切るくらいまで短くして、コンパクトにするのも良さそう。
こういうやつも良いですね。
Anker PowerBankの使用感まとめ
というわけで東京に旅行に行くときに使ってみたんですが…、正直もう一声って感じの物足りなさがある製品だなと思いました。
ただし良いところもあります。
あらゆる機器が一体になった製品としてはコンパクトなのがナイス。
良いところとしては、一般的な30W対応充電器とあまり変わらないコンパクトさでありながらモバイルバッテリーとしても使えるうえでケーブルが備え付けであるため他に必要なものがないところはナイスです。
重量も200gしかありませんので、荷物として重いこともないです。
カバンにはこいつが1つあれば、ちょっとした旅行くらいならまぁ行けなくもないかと。
充電速度はモバイルバッテリー時で最大22.5Wだが22.5Wはファーウェイ製品のみみたい
こいつ充電速度がモバイルバッテリーだと最大22.5Wって公式に書いてあるんですけど、どうやらその速度に対応するのはファーウェイ製品のみみたい。これも商品ページに書いてありました。
急速充電器としては30W対応ですが、ファーウェイ製品以外の機器の場合最大9V=22Aなので19.98Wが上限ですかね。
まぁちょっとの差じゃんという話ではあるんですけど、22.5Wをウリにされてもファーウェイスマホは国内で滅びてるしなんだかなぁとは思います。
5,000mAhというバッテリー容量が物足りない、スマホをフル充電するのは今や無理。
最近のスマホは5,000mAh前後のバッテリー容量になっている物が多いわけです。
そんな中、このPower Bankは5,000mAhの容量。
実際モバイルバッテリーって容量そのまま充電できるわけではなく、ある程度そこから差し引かれた分しか充電できません。
結果として、Pixel 8 Proで試してみたところ60%分ほどしか充電できませんでした。
小容量の小型iPhoneとかでもないと、フル充電は厳しいかと。
モバイルバッテリーとしては、あくまで半分以上を充電できる継ぎ足し充電用って感じになる点にご注意ください。
もちろんその分サイズはコンパクトに抑えられてるんですけど、モバイルバッテリー機能がわりとおまけなのは難点ですな。
ケーブルがまぁまぁ邪魔
なんかビヨビヨ伸びてて邪魔なんですよねこのケーブル。
鞄の中がかなり整理整頓されてるならまぁいいですけど、なんか荷物入ってたら引っかかったりしそうです。
ケーブルが断線したらこいつはただの充電器兼モバイルバッテリーにランクダウンしてしまうので、注意しながら使いたいところ。
やっぱりこのケーブル、もっと短くて良くないか…?あるいは引き出し式にして普段短いところから引っ張って長くできるようにするとか。
形状がスマホと組み合わせるには微妙
こいつ細い面を基準にきしめん型の横長ケーブルが伸びてて、広い面を上下にする状態で置くとケーブルねじって使う感じになるんですよね。
断線が恐いよな…。
かといって細い面だと安定して置きづらいという。
充電時間を見てみよう
Power Bankのモバイルバッテリーとしての充電性能を見てみよう。
18時7分、残量33%のところから充電開始!
19時28分に93%で終了です。
以上の通り、80分かけて60%充電できたという感じ。
最後に、充電器として使った場合です。
16時36分に充電を開始してしばらく放置…
これ実際は10分前後フル充電されたタイミング早いかもしれないんですが(17時20分くらいの段階でまだだったからぼんやりしてたら100%になった)、17時50分時点で100%になってました。74分未満で80%充電できてる形。
急速充電器だと30Wの高速なため、非常に早い感じはありますし当然ながらフル充電も問題なく可能です。
まとめ
というわけで2024年3月発売のAnker PowerBankですが、まぁ仕様としては魅力的な部分が多いものの、ケーブルの中途半端な長さやバッテリー容量の少なさによって完璧とは言えない惜しい感じの商品でした。
魅力的な製品であるとしてポイントを挙げやすい機器ではあるものの、細かい弱点が地味に多いので人に勧めづらい印象。
ちょっと大きくなってもいいから10000mAhに対応しつつ、ケーブルを短くするか引き出し式にしてくれればより便利になるかと。
こいつどうせUSB-C端子が1つあるので、長いのは外付けに任せて本体内蔵のはメッチャ短くしちゃってもいいのかもしれないですね。
あるいはあくまでケーブルは着脱式にしつつ、なんかうまく本体と一体化させて持ち運びやすいしくみにしてくれるとかでもいいかな。