Pro 2018を持っていてとくに不満もないので、買うべきか買わざるべきかめっちゃ迷っていたiPad Airの第4世代。
指紋認証対応で便利になってそうな気もするし、位置的に使いづらい気もする…!
悩んでる時間がもったいないので、とりあえず購入してみました。(256GBモデル)
この記事では、iPad Pro 11インチの2018年モデルを持っている者の視点から、iPad Air第4世代(2020)の使い心地がどうだったかを書いていきたいと思います。
iPadをまだ持っておらずどれを買うべきか迷っている人はもちろん、Proの2018年モデルを2年間使ってきて買い替えを迷っている人も参考にしていただければ。(最新iPad、やっぱり気になりますよね)
結論を先にいうと私はPro2018から買い替えて満足、性能の違いもほぼ全部受け入れられる程度の差だったので、これからはAir第4世代を使っていく予定です。
目次
iPad Air、第4世代を開封!
というわけで本体前面ですが、パッと見今まで使っていたiPad Pro2018と全く変わらないです。フレームや背面の色からしか判別できないかと。
サイズもとくに変わらないし、持った時に若干軽いか…?くらいですね。(Air4はPro11の第1世代より10gほど軽い)
これがiPad Airの背面です。カメラはiPad Pro11の2018年モデルと同じシングルレンズ。
今回はスカイブルーを買ってみました!
私は緑色が大好きということでグリーンを買う予定だったんですが、近所で売ってたのがスカイブルーかスペースグレイだったのでスカイブルーに。
青も好きだし、まぁ良いでしょう。
機能的には買い替え前のProの方が充実度高いので、見た目で違いを感じられないと悲しい感じがあるためスペースグレイを選ぼうとは思わず。
で、スカイブルーの感想ですが…光の当たり方によっては今まで使っていたシルバーとあまり変わらない感じの薄い青ですね。
老若男女別け隔てなく使える印象。思ったより地味でした。
充電端子がUSB-Cに進化!
今回のiPad Air第4世代はProとほぼ同じ形状になったわけですが、合わせて充電端子もUSB-Cに変更されました。
私はiPadで高度な作業を全然しないので、本来はAir系列で十分なわけですが…、昨年Airを買わなかった理由の1つが、充電端子がLightningだったことです。
Lightning、iPhoneユーザーなら問題ないんですけど…もっぱらAndroidを使っている私だと、USB-Cの方が充電機器揃ってて都合が良いです。
電源ボタンが指紋認証センサー搭載に、スピーカーは上部にも搭載
iPad Proとの違いとして、指紋認証への対応が挙げられるiPad Air第4世代。
詳しい使用感は後ほど書くとして、ここではサイズに触れておきます。
電源ボタン、微妙にProよりでかくなってました。
上に載せてるのがPro11ですが、上下の幅が広くなったり横幅が伸びたりして、指を当てられる面積が増えてます。
またiPad Airは今までスピーカーが本体下部にのみある仕様、横持ち時は片側からしか音が出ませんでした。
しかしAir第4世代は電源ボタン横にもスピーカーが増え、横持ち時もしっかりステレオ再生に対応してます。(使用感は記事後半で)
音量ボタンの仕様は変わらず、Apple Pencilは第2世代対応へ
側面には音量ボタンが。今回買ったのはWi-Fiモデルで、とくにSIMスロットとかはないです。
そしてiPad Air第4世代は第2世代Apple Pencilに対応。
こんな感じで、側面に磁石でペンをくっつけられます。
付属品は充電ケーブルと充電器
USB-Cケーブルと、USB-C対応充電器が付属してました。
iPhoneはケーブルのみになりましたが、iPadは充電器もバッチリ付いてます。
iPad Air第4世代のケースはiPad Pro用のをそのまま使えた
先日iPad Pro用の磁石でくっつけられるカバーを買ってレビューしたわけですが、iPad Air第4世代でもそのまま使えてます。
サイズが厚みちょっと増してる以外変わらないので、ケースも問題なく使えるといったところでしょうか。
たまに形状同じでも過去のケース使えなくなることがあるiPadですが、AirとPro11なら問題なさそう。
また画面の形状も変わらないので、おそらく保護フィルムも以前レビューしたものを使えます。
iPad Airの使用感はどうか?iPad Pro2018と比較しつつ感想を述べていく。
というわけで、1日使ってみた感想をまとめます。
iPad Pro11(2018)と比べての違いにも触れていくので、参考にしていただければ。
スピーカーはProの方が良い音だけどAir4も十分許容範囲の高音質
前モデルまでと異なり、横持ちでも左右から音が出るようになったiPad Air2020。
Air第3世代までや無印iPadは、充電端子周りのみにスピーカーがある仕様だったんですよね。
ただし以前書いた記事で述べていますが、スピーカー数はProと比べると4→2で減ってます。
実際にYouTubeとかAmazonプライムビデオで動画を見て、音質を比べてみましたが…
最近の音が良い動画を見ると、確かに差は感じられました。音はProの方が、間違いなく高音質です。
Proは音に大きな広がりが感じられ、とくに映画を見るときなんかはちょっとした映画館気分を味わえるレベル。
今回のAir4はちゃんとステレオで音を体感できますが、「スマホのそれなりに良いスピーカー」くらいの音質ですね。
Galaxy S9とかiPhone 7とかの時期の感じでしょうか。全然悪い音ではないんですが、Proと比べてしまうと流石にイマイチでした。
しかし私としては、許容できないレベルではありません。むしろこれで本体価格が抑えられるなら、全然アリだなと思いました。
iPad Air第4世代、スピーカー音質のProとの差はわりとハッキリわかるな(別に許容できないわけではないが)
— 電子レンジマン (@Denshirangeman) November 4, 2020
映画とか最新のアニメ、ドラマなんかを高音質でバリバリ楽しみたいならProがよりおすすめですが、個人的にはAirのスピーカーでも問題ないと思いました。
よほど音に拘るなら、そもそもヘッドホンとかイヤホン着けたほうが圧倒的に良いですし。(本体スピーカー単体で最上級の音を楽しみたい!というのももちろん考え方としてはアリですが)
TouchIDは慣れが必要、ボタンは思ったより見つけやすい
指紋認証センサー搭載のiPad Air。
顔認証から指紋認証に変わったわけですが、コレが良くなったところもあればイマイチになったところもあって…非常に悩ましいです。
顔認証採用のiPad Proは、画面下をタップして画面を点灯→顔認証でロック解除→上にスワイプしてホーム画面へ…という手順で使い始めることとなります。
顔認証で不満だったのが、手でセンサーを覆ってエラーを起こしてしまいやすいことです。
iPad Pro11はホームボタンがないので上下左右がわかりづらく、よくインカメラ部分を持って起動してしまっていたんですよね。
今回のiPad Airに搭載されている指紋認証は、上のボタンを押す→ちょっと待つ→ホーム画面に自動で移動、といった流れの操作になります。
スワイプが不要になったため、起動の工程がシンプルになったのはありがたいポイント。
ただしボタンの位置が狭いスペースにあるので、「押してちょっと待つ」の動作にちょっとやりづらさを感じてます。
Air第3世代や無印までのホームボタンなら「ボタンを押して起動」が非常に楽だったので、そこからは退化した感じがどうしてもありますね…。
そして指紋認証に使う電源ボタンの位置が縦持ち時で右上という、微妙に遠い位置なのもイマイチです。
横持ち時と縦持ち時でセンサーの位置が変わるのも、やや複雑でわかりづらい印象。ここは慣れが必要ですね。
あとボタンをいちいち押し込まないといけないのも、ちょっと面倒。触るだけで反応してくれればよかったのに。
しかし購入前に懸念していた「電源ボタンが小さいから位置わかりづらいのでは?」問題は、電源ボタンがちょっと大きくなっているため心配なしでした。すぐ見つけられます。
というわけで、良くなったところもあれば悪くなったところもある認証センサー関連。
1日使ってだいぶ慣れてきたので、そのうち顔認証以上に快適になってはきそうですが。
個人的には、Air第3世代や無印のホームボタンが結局一番使いやすかったです。iPadってスマホと比べて全画面化している必要性薄いですし、正直ホームボタンは帰ってきてくれても良いと思ってます。
画面サイズ11インチ→10.9インチは即座に慣れた
よく見ると若干ベゼル部分が太くなっているAir4。画面サイズは0.1インチ小さくなってます。
なんでこの差が生まれてるのかは気になりますが、とりあえず使っていて小さくなった気はしませんでした。
そもそもiPad Pro11、10.5インチのiPad ProやAir第3世代と比べて横のベゼル太くなってたんですよね。(地味にガッカリだったポイントでした)
元々細くなかったものが若干太くなった程度では、気にならないのも当然といえば当然かと。
この0.1インチの差が使い勝手に大きく影響することはないので、購入にあたって気にすることはないと思います。
また画面の明るさもProの方が少し上なはずなんですが、最大輝度で横に並べても違いわかりませんでした…。
リフレッシュレート60Hzも問題なかった
iPad Air購入前にProで試してみたら、思ったより画面スクロール時のガクガク感が気になってしまったリフレッシュレート60Hz。
ブラウザやTwitterで画面をスクロールしてる時、けっこうがたがたしてる印象を受けたんですよね。
試しにiPad Proのリフレッシュレート60Hzにしたら案外厳しさを感じてしまうのであった(使ってりゃ100%慣れるとは思うが)
— 電子レンジマン (@Denshirangeman) November 3, 2020
しかし実際にAir第4世代を使い始めると、1分もしないうちに60Hzの画面表示に慣れました…。
iPhoneなどの一般的なスマホや他社タブレットは60Hzなわけで、そりゃ慣れないわけないんですわ。むしろAirが普通。
Proがたまたま異常にヌルヌル動くだけです。
60Hz→120Hzも120Hz→60Hzも一瞬で慣れてしまうことを考えると、ここも「そのために数万上乗せしてPro選ぶほどではなかったんだな」という判断に。
こうしてみると、AirにおけるProとの違い部分ってライトユーザーにとってはまったく切り捨てて問題ない部分が多かったわけですね。
プリコネが快適に動くCPU性能
A14という最新iPhoneと同じCPU搭載なので、当然ながら使っていてガタガタしたりフリーズしたりみたいな問題が起こることはなかったです。
プリコネにおける低スペック機種だと画面がガタガタになりやすい「プリンセスアリーナ」も、サクサクだ!(敵味方合計10人のキャラが自動で必殺技連発して戦うみたいなモード)
Apple Pencilの快適さには意外と差がある
最近ほとんど使ってないでおなじみのApple Pencilですが、試しにお絵かきアプリを使ってみたら思ったよりもProとの反応の差が大きかった印象。
Procreateは妙に筆圧調整が不安定で、コレは流石にソフト側の対応状況がまだイマイチっぽい?(11月5日時点)
ArtStudioは普通に絵をかけましたが、Proと比べると線を引く速度に対してわずかに遅延が感じられました。
Proを先に使ってなければおそらく気にならなかったと思うんですが、9.7インチ時代からずっとProでiPadを使ってきたためかわりと気になってしまった…。
絵を真面目に描くならやはりProを選んだほうが良さそうです。
しかし私のように滅多に使わなくて稀になんか素材作成する程度なら、Airでも十分かと。あまり使わない機能の快適さのために万単位で予算上乗せするのもアレですし、多分使ってるうちに慣れてきます。
結局おすすめ?iPad Air第4世代|Proや無印を選ぶべき人は?
というわけで、最後にiPad Air第4世代は結局買いなのかについて考えていきます。
人によっては違うモデルのほうが良いこともあるので、自分にAirがベストな選択肢かどうかしっかり考えて選ぶことをおすすめします。
Airはちょうど良い選択肢、誰にでもおすすめできる存在
私はiPadを主にネットサーフィンと動画再生、たまにiMovieでの動画編集に使っています。
そんなどちらかというとライトユーザーの私にとっては今回のAirがまさにベストな内容、Proはちょっと過剰スペックだったと感じられました。
購入前の懸念点だった画面のクオリティは、Airとの差がほとんど感じられず。わりと明確に差があるリフレッシュレートも、一瞬で慣れました。
スピーカーはずば抜けて良いわけではないものの十分な音質、YouTube動画やプライムビデオなど満足できてます。
全部快適でProとの差は気にならず、非常にちょうど良い高性能タブレットですね。
今Proを使っているとしても、今後乗り換えるならAirで十分な人はけっこう多いんじゃないかと思います。イラストや漫画作成のプロの方以外は、基本Air選んでおけばよいかと。
USB-C端子なので、Androidユーザーの多くはケーブルをまとめられるのも嬉しいポイントです。私はPCもUSB-C搭載なので、3つの機器を1つの充電ケーブルで充電できてます。
ただし値段的には圧倒的に安いわけではないので、安さ最重視の方にはAirもちょっと高く感じるかもしれません。
また今2018年モデルのPro11を使っている方は、やっぱりわざわざ乗り換えるほどではないとは思います。以前書いたとおり。
新色や指紋認証重視の方で、今回挙げた細かい差異を受け入れられる方は検討してOKです。私は乗り換えて満足してます。
指紋認証をどうしても使いたいのでなければ、もう1~2年はPro11第1世代を活用して大丈夫かと。限界に来たタイミングで出てる最新Airを買いましょう。
安さ重視・Lightningケーブルに抵抗がなければ無印やminiがおすすめ
iPad Air第4世代はProより安いといっても7~9万円しますので、安さ重視なら4万円くらいから買える無印iPadの第8世代がおすすめです。
スピーカー音質は下がりますが、基本的には値段は違えどProやAirと同じことをしっかりこなせます。
ただしLightningケーブルの機種なので、iPhoneユーザーでない(Androidユーザー)だとケーブルが増えてしまうことに注意が必要。
Airや無印iPadの画面が大きく感じていて、もっと小さいiPadが欲しいならiPad miniという選択肢もあります。
画面サイズ7.9インチでコンパクト、持ち運びに優れてるし寝ながらの使用とかにも良い感じです。
なお無印やminiはiPad Airと比べるとCPU性能が下なんですが、正直2020年時点だとどれ選んでも快適さに大きな差はないです。
スピーカー音質や画面スクロールの快適さ、イラスト作成ではProが断然有利
今回述べたとおり、Proと比べるとスピーカー音質は下、画面の動きの滑らかさやペンの追従性も間違いなくProの方が上でした。
何もかも快適に使いたいなら、やはりiPad Proを選んだほうが良いかと。
なおProは、最小128GBというストレージ容量も地味に丁度良いですよね。iPad Airは64GBと256GBで、中間がないんですよ。
私の使い方では128GBあれば基本何するにも十分、64GBだと電子書籍とかゲームで容量埋まってしまう感じです。
2018年モデルのProや今回のAirは256GBを選びましたが、もし今後Proの後継機を買うなら間違いなく128GBモデルを選びます。
まとめ
というわけで、iPad Airの最新モデルを使ってみました。
購入するかどうかで1週間以上悩みまして、コレ以上悩むならもう買うしかないなということで購入。
最終的にしばらく使って元々持ってたProとAirどっちを残すか決める予定でしたが、1日経たないうちに新しいAirに即決する程度には気に入りました。
実際のところPro2018から買い換えるメリットは薄いですが、今回挙げた性能差に問題なければ最新のAirも十分満足できるかと。
カラーリングが増えたり指紋センサーに対応したりしたので、Pro2018持ってても気になってる方はそれなりにいると思います。
私もそんな利用者の1人なわけですが、今回ちょうど良い性能・機能の最新モデルを手に入れられて大満足でした。
iPad Proを無理して選ぶ時代は終わったわけですな…