買う時に74,800円は高いなぁと思ったPixel 5ですが、最近発売された色々なスマホを見てみると、実は適正価格なのでは?という疑問が。
今回はSnapdragon 765G搭載スマホや同程度の性能の中古スマホを元に値段を比較して、Pixel 5が本当に割高なのかを考えていきたいと思います。
なお端末レビューも以前行っているので、合わせて参考にしていただければ。
目次
Pixel 5は74,800円
私もメインスマホとして愛用しているPixel 5ですが、Googleストアでの定価は税込み74,800円です。
Pixel 5のスペックは、以下の表にまとめたとおり。
価格 | 74,800円 |
OS | Android 11(3年間アップデートあり) |
CPU | Snapdragon 765G |
メモリ | 8GB |
ストレージ容量 | 128GB |
バッテリー容量 | 4,000mAh |
おサイフ・防水 | 対応 |
Pixel 5に搭載されているCPUはSnapdragon 765Gで、性能はSnapdragon 835に近いくらいとのこと。
Snapdragon 835は、865が主流の2020年からすると3年前、2017年発売のGalaxy S8やXperia XZ1といった機種に搭載されていたCPUです。
Snapdragon 765G搭載スマホは7万円台が多かった
Pixel 5の価格が出た時に「それほど高性能でもないのに7万円って高くない?」という声が多く、私もたけぇなとは思いました。
しかし色々登場したSnapdragon 765GやSnapdragon 765搭載スマホを見てみると、わりと7万円前後のが多いんですよね。
価格 | おサイフ・防水 | |
Pixel 5 | 74,800円(Googleストア、auは79,935円) | 対応 |
Reno3 5G | 68,400円(ソフトバンク) | おサイフのみ対応 |
Mi 10 Lite 5G | 42,740円(au) | 非対応 |
ZTE a1 | 59,980円(au) | 非対応 |
AQUOS zero5G Basic(Snapdragon 765 5G搭載) | 65,520円(ソフトバンク) | 対応 |
AQUOS zero5G Basic DX(Snapdragon 765 5G搭載) | 81,315円(au) | 対応 |
Galaxy A51 | 75,435円(au) | 対応 |
Reno3 5GはPixel 5のSIMフリー版より6000円程度割安ですが、防水に非対応です。
Mi 10 Lite 5Gはメモリが6GB、おサイフ・防水に非対応。
ZTE a1もメモリ6GBで、おサイフ・防水は非対応です。そしてこの機種、売ってるのを見たことがない…。
AQUOS zero5G BasicシリーズはCPU性能が若干下、DXがつかないモデルはメモリ6GB・ストレージ64GBとのこと。
こうしてみると、Pixel 5より安いモデルは何かしらスペックや機能が削られてるわけです。
Pixel 5より高いからと言ってCPU性能が高いわけでもないと。
つまりPixel 5、国内Snapdragon 765G(765無印)搭載かつおサイフ・防水に対応のスマホとしてはわりと妥当な価格設定であると考えられます。
できれば妥当じゃなく、圧倒的な割安さが感じられるような価格設定にして欲しかったところですが…。
おサイフ・防水に約3万円の価値はあるのか?
Mi 10 Lite 5Gはメモリが6GBなことに加えて、おサイフケータイと防水に非対応です。
しかし代わりに、Mi 10 Lite 5GはPixel 5より3万円程度安い!
ということで、当然ながらおサイフケータイと防水を使わないならMi 10 Lite 5Gの方が圧倒的にお得なわけですが。
それぞれの機能を使う場合に気になってしまうのが、おサイフと防水機能に3万円の差額を払う価値はあるのか?ということでしょう。
仮にサブスマホとしておサイフケータイと防水に対応するスマホを買う場合、端末代がいくらかかるか調べてみましょう…。
AQUOS sense 3の現在の価格を見てみると、Amazonで29,700円でした。
これにメモリ2GBの差を考えると、Pixel 5とMi 10 Lite 5Gにおける3万円の価格差は妥当であると考えられます。
Snapdragon 835搭載のスマホの価格相場をPixel 5と一応比べてみる
イオシスの中古Aランク品と、Pixel 5の価格やスペック、機能を比べてみます。
もちろん相手が中古なので、Pixel 5の方が価格的に高くなるのは当然にはなるのでご注意を。
今回は、Galaxy S8を例に比較してみようと思います。
Galaxy S8は現在のGalaxyシリーズのデザインにおける最初のラインナップで、ここから細長くて高級感のあるUSB-C対応Galaxyが始まっていった感じです。
私も当時購入してまして、サクサク動いて非常に満足度が高かった記憶あり。
ステレオスピーカーじゃないのと、指紋認証センサーの位置が上過ぎる難点はありましたが…。(どちらも翌年のS9で改善)
イオシスでは、ドコモ版Galaxy S8がAランク品で24,800円でした。SIMロック解除済みです。
Galaxy S8とPixel 5のスペック比較はこんな感じ。
Pixel 5 | Galaxy S8 | |
価格 | 74,800円 | 24,800円 |
OS | Android 11 | アップデートでAndroid 9対応 |
CPU | Snapdragon 765G | Snapdragon 835 |
メモリ | 8GB | 4GB |
ストレージ容量 | 128GB | 64GB、microSDカード対応 |
バッテリー容量 | 4,000mAh | 3,000mAh |
おサイフ・防水 | 対応 | 対応 |
50,000円の差があるわけですが、Pixel 5はCPU以外の部分が全部勝ってる感じですね。
3年の間に、ミドルスペックのスマホの性能もだいぶ底上げされてるのがわかります。
CPU性能はGalaxy S8がPixel 5と同じ~わずかに高い程度ですが、メモリ容量はPixel 5の方が2倍もあるので、総合的なサクサクさではPixel 5の方が有利な可能性もあります。
また中古でGalaxy S8を買う場合バッテリーはヘタってる可能性があるので、そこも注意が必要。
OSもGalaxy S8は当然ながら既に10以降へのアップデートはされてないみたいで、あと3年間アップデートされるPixel 5の方が有利。
全体的な充実の代わりに5万円の差額を出せるかは人によって変わってくると思いますが、私としては流石に3年前のスマホを今から買って2~3年使い続けるのはキツいかなと。
まとめ
新品スマホと比べるなら、Pixel 5の価格設定は妥当という結論に至りました。
流石に中古と比べると分が悪かったですが…。
なおSnapdragon 765Gと防水にこだわらなければ、Pixel 4aが4万円台前半でかなり安いです。価格重視の方はそっちを検討するのも良いかと。