はい、『ゴジラVSコング』例によって初日の初回で見てきました。
せっかくなので感想をちょっと書いておこうと思います。
とくにストーリーの核心に迫るような話はしてないと思いますけど、一応文章から察せてしまう恐れはあるので見てない人は見てから読んでくれよな。
まずジェットジャガーのソフビが届いたので、それの紹介だけやったら『ゴジラVSコング』の感想書きます。
目次
泣くなぼくらも頑張ろう|ジェットジャガーのソフビを入手!
私がゴジラシリーズで好きな怪獣ベスト3くらいには入ってくるジェットジャガーです。
ガイガン、メガロ、ジェットジャガー(次点ヘドラ)みたいな。見事に全部チャンピオンまつり系ですけど、実際それ以前のって虫とか動物が巨大化した系多いのでどうしてもこうなってきますね…。
メガロやガイガンは正統派な格好良い怪獣なんですが、ジェットジャガーは「ゴジラ映画なのにヒーロー然としたロボットが出る」「でもいじめっ子みたいな変な顔」「勝手に意志を持って巨大化する」みたいな変な要素詰め合わせ感が魅力。
ジェットジャガーのこんなリアルなソフビをテキトーに買える時代がやってきました。素晴らしい。昔も出てましたけども。
なんだかんだでジェットジャガーってやたら商品化されますよね。ミクロマンでも出てたし。
造形も塗装も素晴らしい出来栄え、2,000円弱するだけあります。
背中側もバッチリ塗られてるのがありがたいです。
個人的にソフビで両手のポーズが違うのってあんまり好きじゃなかったりはしますが、まぁ20年くらい前に出てたやつは普通のポーズだったので、ほしけりゃそっちも買えばいいかってことで。
さて、2018年公開の『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』(このタイトル「ザ」がないのがやっぱりどうしても違和感ある)に続く完結編的な映画だったわけですが。
なんというか、どっちかというとこれ『キングコング:髑髏島の巨神』の続編的な内容でしたよね。まぁ、決着まで見るとこれがベストだなという気分になりましたが。
思えば昔の『キングコング対ゴジラ』もそんな感じだったので、コングが来たらやっぱりゴジラはちょっと脇に回らないといけないんでしょう。向こうのが20年くらい先輩だし、普通に考えたらゴジラが勝つわけで。
大雑把な内容と派手な怪獣バトルが良かったね
『VSコング』はなんでしょうね、「テレビ東京で午後に流れてるテキトーな洋画」を金かけて作った的な作風で、3本作られたゴジラ関連新作の中でも一番大雑把な内容だった気はします。
人類の活躍シーンも怪獣関連もとにかくメチャクチャな感じで、テレ東の昼にやってるクソ映画のノリとしか言いようがないですよコレ。
冒頭のポッドキャストおじさん潜入シーンの時点で、「あぁ…今作はそういう作風なのね」と。『キングオブ~』も1作目のギャレスのやつからするとだいぶチープな話になってましたが、本作ではより悪化。
ガバガバセキュリティにもほどがある施設にアレの暴走に対するテキトーすぎる問題解決方法など、「2021年の大作映画でそれはないだろ」と言いたくなる展開目白押し。頭が悪い人物しか出てこないぞ!
でもそこが個人的には良かったですね…。気軽に見られる感じで。良い方向に完成できた仮面ライダーセイバーというか…
怪獣映画は怪獣が暴れてることがいちばん重要なので、べつに重厚なストーリーとかなくてもいいです。もちろんあっても良いけど。
そして『キングオブ~』は狂ったおばさんが存在感強すぎて怪獣より目立ってる域に達してる+ほぼおばさんのせいみたいな展開が個人的にイマイチだったんですが、今作はちゃんと怪獣が目立ってたのが良し。
人類は人類で、目立ちすぎていないけど適度に存在感をアピールしてるのでバランス良かった。
コングは前から人間味ありましたが、今作はゴジラも表情豊かで、キャラクター性を重視してる感じでしたよね。
私的にはゴジラが神々しいポジションにいる作品(平成シリーズとか)よりもチャンピオンまつりとかゾーンとかの「友達感あるゴジラ」が好きなので、そのへんも非常に満足であります。
あえてコング目線のみでずっとストーリーを展開・ゴジラの圧倒的な強さを完璧に描き続けることで、素直にコングを応援できた感じとか良かったですね。結果としてやっぱりゴジラの脇役感は強かったですけども
怪獣が暴れてるシーンが夜でもライトがいっぱいたかれた明るい感じの場所だったり、戦いがわかりやすいプロレス的なものだったりと、「一番君たちが見たいシーンを見やすい状態で、できるだけたっぷり見せてあげるね」という親切設計も素晴らしいです。
今まではあんまりなかったゴジラの都市破壊シーンも見られたし、過去作を見た人の不満をしっかり解消してくれているぞ。
小栗旬のキャラいる?(唯一の残念ポイント)
概ね文句ない映画なんですが、芹沢博士の息子ということになってるらしい(本編で語られませんでしたよね?)小栗旬のキャラは…数少ないイマイチポイントですかね…。
そもそもあの謎会社が急にどっかからわいてきた知らない存在だったわけですが、小栗旬の背景は本当に何も語られないし本編内でも白目向いてるだけでほとんど何もしないからマジで意味不明な人物でした。
芹沢博士の息子という設定も完全に無意味。オヤジの敵討ちするなり対立したみたいなドラマやるなりするもんじゃないのかよ…?!ここの雑さは「大味さが面白い」とかもなく、普通に駄目なポイントだったと思います。
アレだ、ガンダムAGEのゼラ・ギンスに近い感覚ですね。イゼルカント様のクローンという重要な設定が何も活かされないけど物語上は一応ラスボスだったゼラ・ギンス。
こんな無意味なキャラに中途半端に尺割くなら、アレを操縦するの謎会社の社長で良くないか?でもそうするとあの面白い社長シーンがなくなっちゃうから駄目か…。
まとめ:100点満点中65点くらい(良い意味で)
『キングオブ~』は「良くも悪くも」100点満点中50点くらいだった印象ですが、『VSコング』は「良い方向で」100点満点中65点くらいだったと思います。
点数を付けるとどうしても大味な展開はマイナスになってしまうんですが、そこも小栗旬の謎キャラ以外は映画をつまらなくするわけではなかったので概ね好印象。
ただまぁ、シリーズ全体で見ると完結編的な作品がこのクソ映画みたいなノリでいいのか?というのはなくもないですけどね。
最初のギャレス版ゴジラってけっこう真面目な雰囲気だったと思うんですが、どんどんボンクラな作風になってきてとどめの一撃がコレ、みたいな。
でも日本のゴジラだって思えばどんどん投げやりな内容になっていったわけだし、そこも原点回帰か。
一言でまとめると「親しみやすい作品」、それが今作ですかね。