スマートフォンのスペックには色々ありまして、プロセッサー(CPU)とかメモリ辺りは正直一般の人だと聞いても「なにそれ?」って感じだと思います。
一般の人がとくに気にするポイントはやっぱり本体のストレージ容量や画面のサイズ・重さ、そして本体カラーと防水・おサイフケータイなどの対応する機能辺りですよね。
私もスマホ関連の記事を書く仕事をするようになってからメモリやCPUについて気にするようになった感じで、それまではストレージと本体カラーばっかり気にしていました。
今回はスマホのストレージ容量に注目して考えていきたいと思います。
目次
2022年現在、スマホのストレージは低価格モデルが64GB・通常128GBが基本
スマホのストレージは年々大きくなっています。
例えば私が初めて買ったスマホである2010年製のXperia(SO-01B)は、調べてみたところストレージが1GBしかありませんでした。
しかもこれ厳密には1GBしっかり自分でアプリとかのデータ保存に使えるわけではなくて、3分の1くらいが上限だったはずです。
当時にしても明らかに容量が足りていなくて、何かアプリを入れたければ別のアプリを消す必要がありました。
それでストレージをしっかり使えるiPhoneに翌年移行したんですよね。
で、2022年現在は2~3万円台くらいのAndroidスマホだとストレージ容量64GB、4万円台以降は128GBが一般的になっています。
10万円以上の機種だと256GBのモデルもちらほら。
iPhoneはSEが64GBから、13シリーズ以降の最新iPhoneは128GBから選択可能。
AndroidはmicroSDカードが使えない機種も増えてきている(主に5万円以上の高額モデルで)
iPhoneは昔から非対応ですが、以前はAndroidスマホの場合microSDカードを入れることで本体ストレージと別にデータを保存可能でした。
現在も3~5万円くらいの機種であればmicroSDカード対応モデルも多く、例えばAQUOS sense7なんかはmicroSDカード対応です。
一方で、PixelシリーズやGalaxyのSなんとか系など、ハイエンドモデルを中心にmicroSDカードが利用できない機種も増えてきています。
Pixelについては一応低価格帯の機種である6aもmicroSDカードを利用できません。
XperiaやAQUOSはハイスペックモデルもmicroSDカード対応
Xperia 1 IVやAQUOS R7など、高価格帯の主に国内系AndroidスマホについてはmicroSDカードに今も対応しています。
またこいつらはイヤホンジャックも搭載あり。
海外系のAndroidスマホがmicroSDカードをやめていってる中、頑張ってくれております。素晴らしい。
スマートフォンのストレージ容量、64GBや128GBで足りるのか?
ここからが本題ですが、スマートフォンのストレージ容量は本当に64GBや128GBで足りるのでしょうか?
まぁ結論から言うと「人による」の一言には尽きます。
microSDカードを使えない前提で考えていきます。
ゲームも動画撮影もしないなら64GBあれば概ね大丈夫
まず64GBで十分な人の条件として挙げられるのは、「スマホでゲームや動画撮影をしない」というタイプの人ですね。
スマホにおいてとくにストレージ容量を激しく消費するのがこの2つで、これらを全然使わないのであれば64GBでもなんとかなる可能性は高いです。
ゲームも数GBのゲーム1~2本とか容量の少ないパズルゲーム等をちょっとやる程度であればまぁ64GBで大丈夫だとは思う。
ただし、2022年現在ストレージ64GBのスマホ=そもそも本体性能が高い機種もiPhone SE第3世代くらいしかないということで、ダウンロードできても快適に遊べるかはAndroidスマホだと怪しかったりします。
動画撮影はマジでストレージ容量の消費が激しくて、朝から晩まで撮影したりすれば50GB以上は消えると思われるので要注意。
ちょっと子供とかペットの動画撮る程度なら結構たくさん保存できるだろうけど、それも年単位とかで考えると64GBでは足りなくなってくるおそれあり。
写真もやっぱり年単位で考えると、たくさん撮るなら64GBでは足りなくなってくると思われます。
音楽や電子書籍などのデータを本体に保存するなら128GB以上、できれば256GB以上欲しい
いわゆるオフライン再生を多用する人は、保存するデータのぶんだけ本体ストレージを圧迫する感じになります。
私も以前は音楽アプリをプレイリストごと保存するとかKindle等で買った漫画を全部ダウンロードしておくとかやってたので、こういったサービスでの容量消費が激しめでした。
エンタメ系のコンテンツをたくさんスマホ内に保存するなら、ストレージは少なくとも128GB・できれば256GB以上は欲しい感じですね。
ゲーム(ソーシャルゲームや大作RPG、3Dアクションゲームなど)をするなら128GBは必須、256GB以上が望ましい
ゲームはかなりアプリの容量が大きくなりがちなので、64GBだと厳しいです。
ゲームの中でもソーシャルゲームやゲーム機からの移植系の大作ゲーム、3Dの対戦アクション系などが大容量。
パズルゲームとかならそれほど容量は使わないかも。
そもそも今64GBを採用しているスマホだと、大容量を求められるタイプのゲームは動作が重い可能性大なことにも注意が必要。
ゲームでバリバリ遊ぶなら、少なくとも128GBは欲しいですね。
例えば私が遊んでいるプリコネは9GB弱消費しているので、もし64GBスマホならこれ1本入れただけで全体の7分の1が失われます。
他に何本も遊んでいるゲームがあるなら、ゲームだけで容量が埋まってしまいます。
正直128GBでも本数が多ければ余裕があるとは言い難いので、256GB使える大容量スマホを選んでおいたほうが良いかも。たくさんゲームで遊んでいる=将来もっと増える可能性もあるわけだし。
大容量ストレージを選べるスマホなら基本高性能なので、機種変更をするであろう数年後まで快適にゲームを遊べるのも安心なポイントですな。
クラウドストレージで本体容量不足を補えるのか?
「撮影した写真とか動画のデータはクラウドストレージに保存しちゃえばいいじゃん」みたいな話はよく聞きますよね。
たしかにそれはそうなんですが、当然ながらクラウドストレージは使う場合その利用料金がかかってくることに注意が必要。
例えば私が使っているAmazon Photosは写真を無制限に・動画を5GBまでアップロードできますが、Amazonプライム会員の会費が年間4,900円かかっています。
Amazon Photosは撮影に使った端末のデータとかが閲覧できないという地味に不便な部分があるので、人によっては使いづらいかも。
GoogleフォトやGoogleドライブは15GBまで無料で、もっと使う場合は100GB月額250円や200GB380円など。
有料ですがそこそこ安く大容量を使うことが可能。
iCloudは5GBまで無料で、50GB130円や200GB400円など。無料で使える容量が少ない代わりに50GB130円はそこそこ気軽に支払えてそこそこ大容量ですな。
クラウド上のデータを読み込んだりデータを転送したりするのにネット環境が必要なのはまぁまぁ面倒
クラウドストレージはネット上に自分の所有するデータを保存できるサービスということで、必然的に使うときはネット環境が必要。
自宅に光回線とかがない場合はスマホの回線で使うことになるので、無制限プランや大容量プランじゃない場合はその都度通信量の発生に悩まされる感じにはなります。
保存した写真等を見たいときにちょっと外で確認するだけならまぁいいとして、たくさん撮ったデータをクラウドに送るぜ!みたいな場合は結構な消費になるかと。
写真や動画のデータは1つ数MB~大容量動画などはGB単位になってくるの、正直スマホ回線しかない場合使いづらいと思われます。
自宅にネット環境がない人は導入するか、本体ストレージが大きい機種やmicroSDカード対応機種で写真や動画を撮影・保存しましょう。
パソコンがあるならそっちに保存してもOK、外付けUSBメモリやSDカードを使う手も
スマートフォンは、パソコンに接続して中のデータを転送することが可能。
撮影した写真や動画はパソコンにコピーしてしまえば、スマホ側のデータは消しても大丈夫ですよね。
またAndroidスマホは、実は本体にmicroSDカードを入れられなかったとしても、USBメモリやSDカード対応アダプターを用意してUSB端子に付ければ多くの場合そっちにデータを移せます。
iPhoneも同様にLightning対応のメモリとかSDカードリーダー使ったり、あとiPad持ってればそっちにAirDropで飛ばしたりとか、LightningとUSB-Cのケーブルで直接繋いで移行させたりとかできます。
まとめ
私としてはとりあえず128GB以上のストレージがあるスマホを買うのが現在はおすすめ。
ゲームとか写真・動画撮影とか、音楽などのデータのスマホ本体への保存をするなら256GB以上が望ましいですね。
私の場合Pixel 7 Proは256GBモデルを選択、iPhone 14 Proは動画撮影でバリバリ使うので512GBを買いました。