SONYのコンパクトデジタルカメラ・DSC-W110を買ってみました。
光学4倍ズーム対応が特徴、画素数は740万画素です。
DSC-W110は最新カメラではなく、2008年に発売されたけっこう古い機種。
当時は1万円以上していましたが、今回は美品の中古を2000円ほどで購入。
実はDSC-W110、高校時代に動画撮影で使ってたカメラなんですよね。
当時は動画撮影以外でほぼ使ってませんでしたが、実際今ちゃんと使おうとするとどんな感じなのか。検証していきたいと思います。
「安いコンデジ買うならスマホのカメラでいい」みたいなことはよく言われますが、10年以上前のデジカメでどこまで最近のスマホに立ち向かえるのか気になるところ。
目次
DSC-W110の外観
バッテリーと充電器もしっかり付属してました。
ちなみにPCソフトのCD-ROMとか、USBケーブルもちゃんと付いてました。
こういった本体に貼られているシールって、中古だと剥がされてるケースが多いんですが…今回入手したモデルにはしっかり貼られてますね。
そして、2008年時点で1080pの撮影に対応していたとは。動画撮影は640×480みたいですが。
裏面はこんな感じで、右のダイヤル・ボタンに操作のほとんどがまとまってます。
シーン・撮影方法選択が上のダイヤルで、下のボタンでは画面操作とかフラッシュのオン・オフ、マクロ撮影の設定などができます。
電源やシャッターは上にあります。
そしてデータ保存は…SDカードではなくメモリースティックデュオ。
これSDカードに比べてクソ高かったので、当時からすごく嫌でした。
一応今も買えるんですね。そして今も高い。
購入した直後にSDカードが使えないことを思い出して焦りましたが、PSPも同じカードを使ってデータ保存するしくみだったこともあり、何枚か手元に残ってて一安心。
microSDカードをメモリースティックデュオに変換するアダプターも発掘されたので、スマホにデータ移すのにも手間をかけずに済みそう。
DSC-W110のスペック
かんたんにスペックを表にまとめます。
画素数 | 740万画素 |
光学ズーム | 4倍、デジタルズーム8倍、スマートズーム(VGAサイズ)19倍 |
F値 | ワイド端F2.8-テレ端5.8 |
フィルター径 | 46mm |
モニター | 2.5インチ |
フォーカスモード | 9点自動測距のマルチポイントAF、中央重点AF、スポットAFTER、セミマニュアル |
ISO感度 | 100、200、400、800、1600、3200 |
おそらく最近のデジカメにはかなわないと思いますが、手元のフィギュアとか撮る分にはわりと十分なんじゃないかと。(当時普通に使ってましたし)
実際に写真を撮ってみた
当時は照明とか背景という概念を持ってなかったわけですが、ちゃんと使ってみたら(背景の紙ボロボロになってますけど)なかなかキレイに撮影できました。
マクロモードがあることもあってか、かなり近づいてもちゃんとピントを合わせられます。
フィギュアを撮影していて驚いたのが、ちゃんとフィギュアの顔部分にピントを合わせようとしてくれることが多いこと。(100%ではないけど)
スマホ、特にGalaxy S20シリーズだと顔に全然ピントが合わなくて、微妙になりがちなんですよね。
色合いもなかなか良い感じ。
F2.8-5.8のレンズが搭載されていて、けっこう背景ボケも見栄えが良いですね。
低価格モデルとはいえちゃんとした写真撮影用のデジタルカメラだけあって、そのへんのスマホには負けないクオリティーだと思いました。
たまに合わせたつもりでもピントがずれる時はありますが。
10年前の安いデジカメにもまだまだ価値はあると感じさせられたのでありました。
光学式ファインダーが搭載されてるが使いづらい
なんと昔初めて購入したときから11年くらい経った今知ったんですが、このDSC-W110にはファインダーも搭載されてるんですね。
モニターの解像度が低くてピント合わせの確認がちょっとしづらいので、これは使ってみなければ!と思ったんですが。
ファインダーだとピント合わせの表示が出ないのでかえってミスしやすいですし、そもそもファインダーと実際に撮れる写真の構図がめっちゃずれるという。
ファインダーよりも手前とか端が広く写る感じ。上の写真では、不自然に左とか手前のスペースが空いてしまったのがわかります。
普通にモニターで見ながら撮影したほうが良いですね…。
というか使ってみて思い出しました、このズレが煩わしいからファインダーの存在は知ってる上で使ってなかったんですわ…。
光学4倍ズームは微妙
DSC-W110は光学4倍ズーム対応ということで、実際に写真を撮ってみました。
<1倍>
まずこれが、通常の1倍での写真。
<2倍ズーム>
2倍ズームだとこんな感じ、これ以上近づくとピントを合わせられませんでした。
<4倍ズーム>
4倍ズームはピントが合う部分がまばらになって、実際に撮った写真を見てみるとピンぼけ。
そしてフィギュア撮影の場合、上の写真以上近づくとピントが合いません。
少なくともフィギュア撮影に関しては、ズームは使わず接写したほうが良いですね。マクロモードでかなり近くに寄れるし。
あと思ったんですが、ズーム使うと画面がちょっと赤っぽくなりますね。
Galaxy S20シリーズも同じくズームすると画面が赤くなるので、なんかしくみ的な理由があるのかな?(素人の考え)
まとめ
DSC-W110、今から購入するのも個人的にはおすすめしたいです。
少なくとも2~3万円のスマホのカメラよりは、出来上がる写真のクオリティは高いんじゃないかと。
先日紹介したFind X2 ProやGalaxy S20シリーズと比べても、普通の静止画の出来栄えなら全然負けてないと思います。
ズームとか超広角とか、高画質な動画の撮影ではスマホ連中のほうがやっぱり上になってきますけど。
DSC-W110の画素数は740万画素ということで、1億画素とかやってる最近のスマホと比べると物足りなく見えますが…普通にフルHD以上のサイズで撮影できますし。
DSC-W110が面白かったので、今後また色々買って「低価格オールドデジカメ大決戦」的な企画をやるかも。
美品のDSC-W110でもちょっと画面に焼けが感じられたくらいには劣化が見受けられたので、状態の良いものを入手するのはけっこう骨が折れるかもですが。