アニメ特撮

仮面ライダーガヴ1年間の感想|概ね良い意味で普通

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久々にニチアサの1年間の感想です、今回は『仮面ライダーガヴ』!

ガッチャードはスパナがマルガムになった回で挫折したので、ライダーはかなり久々に1年空けての感想となります。(ちなみに戦隊は今年のゴジュウジャーを見てないのでそっちの1年間総括はやりません)

2017年以降はどんだけつまらんと思っても1年間両方追うようにしていたのですが、流石にキングオージャーとかリバイスとかの辺りで限界に達したので以降は無理に1年間追わないようになりました。

ということでガヴの感想行くぞ!

仮面ライダーガヴの良かった点

ガヴのどの辺が優れていたかについては、多分見ていた人の大半が一致するんじゃないでしょうか。

本作は良くも悪くも安定していて、良い点・悪い点ともにはっきりしている印象です。

石ノ森ヒーローや平成仮面ライダーへの原点回帰的な作風

異形の改造人間が人々に恐れられながらも怪人を倒して人類の自由を守っていくというテイストはまさに仮面ライダーやサイボーグ009などの石ノ森ヒーロー的なもので、とくに序盤の仲良くなったゲストと結局別れて人知れず去っていく感じは良かったです。

そしてそろそろその空気感に飽きてきそうなタイミングで定住先を確保、以降は徐々に電王~ウィザード辺りの頃の平成仮面ライダー的な空気感が強くなっていくので中盤までは飽きづらく辛気臭すぎることもないかなりバランスの良い作品だったように思います。

ライダーも怪人だよねという部分は一応令和まで含めて定期的にやってはいるんですが、今作はかなりその要素が強めで久々に「石ノ森ヒーローの番組を見てるなぁ」という気分が強かったです。

最終回や1話など、話の重要なタイミングではバイクに乗る頻度が高かったのも良かったですね。近年だとギーツもここぞという時にバイクに乗ってたのは好印象でしたが本作もそんな感じ。

良くも悪くもその場の盛り上がり・バズリよりも全体的な整合性やストレスの無さを意識している作り

これはデメリットの方でも改めて触れることになる部分なのですが、ガヴはここ10年くらいのライダーの中では一番落ち着いた作品だと思いました。

「前回と話や設定が矛盾してないか?」みたいなことがとくにゼロワンやらリバイスあたりでは顕著だったんですが、ガヴは「ここはこうです」みたいな部分の前後の話や全体を通してみての連携がしっかりしていた印象です。(細かく見れば変な部分とかもそれなりにあったとは思うんですが明らかに変でイライラさせられるレベルではなかったです)

全然積み重ねとかないけどその場が盛り上がればいいやみたいな場面もあまり多くなかったですよね。(ただデンテおじさん死ぬ死ぬ詐欺の連発とか、アクションシーンとかでたまに空気を読まなすぎるギャグ挟んでくるのとか年間通して真面目なシーンで変身失敗して「ちーん…」みたいな空気になる場面が乱発されてるのは嫌でした)

登場人物の情報共有や感情の整理的な部分も一周して不自然に感じることもたまにあるレベルでしっかりしていて、勘違いで仲間割れして数週間~数ヶ月単位でグダるみたいなことがなかったのも私としては良かったです。(コレ系のセイバー年明け~春先とか振り返るとそこまで変でもないんですが週1ペースで微妙な内輪揉め延々見せられるとキツいんですよね)

変わった場所での地形を活かしたアクションシーン

直近だと仮面ライダーでアクションが面白かったのはギーツの後半辺り(前半はバトル長すぎでダレるうえでゲームの謎ルールのややこしさとか怪人の少なさでちょっと盛り上がりきれず)だったと思うんですが、ガヴは個人的にギーツ以上に良かったです。

このライダーといえばこのアクション!みたいなのはたまにあるわけですが、ガヴはやたらに狭い建物の隙間とか高低差のある地形で落ちているものなどを活用しながら戦っていたのが等身大ヒーローであることも活かされていてかなり面白かったですね。

ただ終盤になってくると流石に「なんでわざわざこいつら移動して狭苦しい場所で戦ってるんだ…?」みたいな場面もたまにありましたね。二エルヴと最後に戦う辺りとか…

あと最終回の戦闘はギーツのほうが良かったかな。(分散して地味な組み合わせでの戦い×3なので単純に絵面が盛り上がりにくかった)

好感度の高い味方側の登場人物たち

キャラクターとしての個性の強さは近年ではかなり落ち着いていて地味な部類でしたが、代わりにメインキャラクターたちは好感度が高く感情移入もしやすく、安心して応援できるのが良かったです。

私は昭和の精神を持つ人間な関係ではどれだけ戦闘で強かったり最終的には良いやつだったりしても普段の行いや言動がカスすぎると応援しづらくなるので(あくまでヒーロー物の場合です)、そこがまともなのは本当に良かったですね。

またゴチゾウも発表されたときはなんじゃこれと思いましたが、本編で動いてるのを見るとかなり可愛げがあって良かったです。

仮面ライダーガヴの微妙だった点

逆に微妙だった点について。後半〜とくに終盤がやっぱり厳しかったですかね…。

後半は明らかに息切れしていた

多分みんな同じことを言うと思うんですが、ビターガヴが出てきたあたりと大統領&リゼルが登場した辺りで段階的に息切れしてやることもなくなっていった印象です。

ビターガヴの時期は「勘違いでは揉めてないけどハントとはしこりができて空気が悪い」という状態が長くてあまり話の進展がないうえにストマック家が出てこない結果「横道にそれてますね」感がかなり強いんですよね。

偽ショウマのせいでショウマの社会的地位が終わるという緊張感のある展開は面白かったのですが、わりとあっさり解決して拍子抜けでした。(アレ以上引っ張られても嫌ですけども)

一方でビターガヴとかベイクと戦ってる時期にそれまでにあったハント関連の謎とか前フリをほぼ消化してたのは一応ダレ過ぎないように頑張ってたとも思います。

大統領&リゼルについては次項で…

そもそもこの番組、やること自体がそんなに多くないんですよね敵が人をさらうのを止めるのみなので。

後半に最後のネタ用としてずっとあった駄菓子屋の叔父関連も長々と引っ張ったわりにはかなり地味な決着で盛り上がらず。(なんとなく察したというオチそのものは悪くはないんですがそれならもっと手短に途中の回で済ませてもよかったと思います)

そもそも直接の母とか父とかじゃなく祖父母でもない「叔父」というのがどうあがいても盛り上がらない関係性ですけど…

大統領とリゼルの登場でそんなに面白くならなかった

そもそも「リゼル登場!彼女はジープの嫁で父親は大統領なんだ」みたいな当初の雰囲気だったのが、いつの間にか「大物大統領がストマック家をかき回すぞ」になりましたよね。

リゼルが中心だったはずが途中から見た目的にも気兼ねなく倒せるおっさんな大統領のほうが重要人物なことにすり替わっていった感じで、そうなってくると人間態も事実上ないに等しい大統領のキャラクターの薄さも際立ってきてしまった用に思いました。

私は大統領はテキトーなタイミングでランゴなり二エルヴに倒されて状況が変わるもんだと思っていたので、終盤まで大統領が延々目立っていたのはだいぶ困惑でした。

リゼルは当初かなり強くて危険な存在みたいな面白くなりそうなキャラだったのに、なんもしないままランゴに縛られることで強くもない持て余しキャラのようになってしまったのが残念。なんか最終的にVシネで救済されるような雰囲気になってきたがどうなるんだ…?

ストマック家に1年間引っ張れるボリュームがなかった

大統領とリゼルが出てきたことでそれまで一応強敵っぽかったストマック家が「ぽっと出の親子に延々翻弄されて自滅していく雑魚」みたいになってしまったのも残念でした。

思えばショウマって子供時代は延々幽閉されてたので、母の仇である以外に兄弟たちとそれほど因縁とかないんですよね。

ジープ&シータの時は過去にあった誕生日の嫌な出来事が互いにあったりして面白かったんですが、他の兄弟は年も離れててなんもなかった感じなのでどうにも盛り上がらず。

本来は実の兄弟と戦うという状況はいくらでも面白くなる題材だったと思うんですが、ほぼ他人だったので葛藤とかも薄くてそんなにでしたよね。

スガと延々揉めてる尺を他のストマック家とショウマの関係の話にしてくれればこの辺もより面白くなったようには思います。

終盤は相手に勝てたことの説得力が薄い

基本的に前半からなんか雰囲気で出てきた新アイテムを使って気合いで勝つ番組でそれ自体はいいんですが、終盤はそれを踏まえてもなんか説得力のない戦闘が目立った印象。

大統領は頭脳でも肉体でも強くしすぎた結果、ランゴ兄さんのテキトーな不意討ちとぽっと出のなんか過去作のスーツツギハギみたいな新フォームで倒される形になっても「こいつそんな程度で倒せるやつなの?」という疑問が生じていました。

さっきも言ったけどリゼルがランゴに人質として縛られるのも正直リゼルのが強そうなイメージさえあったので違和感が。

最終的にランゴが最後の敵になったのは1年間の締めとして良いとは思うんですが(この人が最後の敵ではあって欲しかった)、途中でやられたおっさんがこれといった強化もなく成り行きでラスボス化されても「そりゃ勝てるじゃん」という話なので微妙でした。

そのうえでなお最後の決着がめっちゃあっさりした基本フォームでのライダーキックなのは「これで勝てるの?!」という…

ハントがジープリゼルを復讐の連鎖回避のために見逃そうとする展開自体は良いんですが「君は精神状態参ってたとしてもこいつら2名に普通に勝てるほどの強さかと言われると怪しいような…?」みたいなところではあり。

また敵が勝手に精神的に参ったり仲間割れしたりしてやられる傾向にある結果、ライダー側がスッキリ倒せた幹部が少なくてあんまり双方に強いイメージがない感じなのもなんともではある。

ラキアの最後微妙すぎんか…?

グラニュート界に残るのは良いんですが最後の戦闘が単調に誰もいない空間で扉を破壊するだけなのは流石に絵面が微妙過ぎ、まぁ贖罪的なこととしてはやることは妥当なんですけどなんか凄い敵が扉を駆使して襲ってきてみたいな流れを入れて戦闘に絡めつつ破壊してくれたほうが面白かった気もします。

最終回途中で落下して死んだ空気出してきたのはこの展開いる…?という感じでした。余裕で生きてましたがな。

まとめ

というわけで、仮面ライダーガヴの感想でした。

内容に目新しさはほぼないし弱点もちらほら目立つ部分があるものの(とくに終盤については正直粗も目立っててかなり酷い部類な気はしている)、それでも総合的にはかなり安定した格好良い変身ヒーローものという印象で1年間追ってよかったなと感じています。

近年のニチアサが苦手な人向けに特化したような、超正統派でありつつある意味逆張りの頂点のような作品でもあるので好みは分かれそうですかね。

一方で多分ゼッツは私の好みに合わないテイストのもの(ドライブ〜ギーツ辺りの空気感のやつ)が出てくるだろうなとPVとかの時点で感じているので早めに脱落しそうですが、とりあえず一応楽しみにしておきます。

毎年この路線だと確実に飽きるのでしばらくは別路線でやっていいとは思いますが、また数年後にこういう手堅い作りのライダーが出てきてくれると嬉しいです。

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