AQUOS R9 proを購入したので、使用感をレビューします。
非常に高額、20万円以上するスマートフォンですが、その分カメラ性能はとても高くなっています。
ただしカメラ性能が高い=いつでも誰でもうまく写真を撮影できるわけではないのが、この機種の注意点だと思います。
また正直利用者の技術云々以前の弱点も抱えていたり、色々注意点はあるのでしっかりその辺も考慮した上で検討するのがおすすめです。
目次
AQUOS R9 proの外観をチェック!
非常に重厚な本体デザインとなっておりまして、前に投稿者が所有していたR7以上に所有欲が満たされますね。
驚異的な大きさのカメラレンズ部分、中に望遠とか超広角レンズとかフラッシュライトが含まれている感じです。
カメラのシャッターボタンが本体の下部にあります。
長押しすれば即座にカメラを起動することもできます。
ただし、わりと半押ししたところでピントを狙ったところに合わせられないかつこれでシャッター切るとブレやすい気もするので微妙なところかもしれません。
残念ながらイヤホンジャックは廃止され、さらにmicroSDも使用できなくなってしまいました。
正直他社モデルと比べてのメリットとして小さくなかったそこら辺を削ってしまうとXperia 1 VIのほうがよく見えてきてしまう人も多いと思われますが、なかなか挑戦してきましたね…。
画面はやや赤みがかった感じの濃い色合いが標準状態で、正直PixelやGalaxy、iPhoneあたりと比べると違和感が強いです。
これはR7とかzero初代とか過去モデルでもずっとそうなんですが、なんかこだわりがあるんでしょうか…?
色温度などを自分でいじって設定すれば比較的自然な色合いになります。(少し寒色寄りにすると良い感じです)
また画面にはPDA工房の「黒影」という保護フィルムを貼りました。反射を抑えつつ光沢のあるきれいな発色で画面を表示できるのでおすすめです!
付属品はUSBの変換アダプターくらいです。
純正のショルダーストラップケースを見てみよう
純正ケースが今回発売されています。R9無印モデルと違ってショルダーストラップ付きです。
純正ケースは非常にゴツく、またフレームが角ばっていることもありちょっと持ちづらいとは思います。
ストラップを着けない場合は下部の出っ張りもちょっと邪魔です。
ただしTPU素材だと思われますが本体に合わせた梨地加工みたいなやつで良い感じ。
シャッターボタンはちゃんと用意されています。
外部メーカーが販売している磁石リングを噛ませることで、62mmのレンズフィルターを装着可能です。
これによりレンズキャップも装着できますがかなり重くなるので注意。
そして見ての通り、めっちゃ太いですストラップが。もはや縄ですな。
頑丈なのでアウトドア時なども安心ですが、ちょっと見栄えは悪いかもしれません。
AQUOS R9 proのスペック評価|SoCは最上級じゃないけど性能は十分高い
AQUOS R9 proのスペックは以下のとおりです。
価格(楽天市場内のジョーシン) | 214,060円、19,460ポイントなどの還元あり |
OS | Android 14、最大3回のバージョンアップ、5年間のセキュリティアップデート |
CPU | Snapdragon 8s Gen 3 |
メモリ | 12GB |
ストレージ容量 | 512GB |
画面 | 6.7インチ、3,120×1,440 |
重さ | 229g |
カメラ | アウトカメラ5,030万画素、光学3倍望遠5,030万画素、超広角5,030万画素/インカメラ5,030万画素 |
バッテリー容量 | 5,000mAh |
おサイフケータイ・防水 | ○/IP68 |
Snapdragon 8s Gen 3はPOCO F6という4万円台とかで買えた海外スマホに搭載されてたやつと同じなので、正直(5倍の価格でおなじSoCかぁ…)という印象は受けました。
まぁ海外販売のみのモデルと比べても仕方ないですが…。
Antutuは1466314点、昨年のSnapdragon 8 Gen 2より少し落ちるくらいの性能でしょうか。
学園アイドルマスターは最高設定で概ね快適ですが最後のライブパートで少し重い・またたまに遊んでいて発熱したり重めになったりすることはあるくらいの塩梅でした。
動画再生やブラウザ、SNSなどの通常用途では普通に快適で、とくに困ることはありませんでした。
使っていて性能が足りない場面は少ないけど、こんな20万円以上のモデルでこの性能のやつを2024年末に発売されてもちょっと見劣りするのが正直な感想ではあります。
AQUOS R9 proのカメラ性能について|うまく撮れれば満足度が高い!
投稿者はYouTubeでのレビュー動画作成が現在メインになっており、そっちですでに3回くらい関連動画を出しているのですが、初回レビュー時はカメラをかなりボロクソに貶してしまいました。
その理由は、全然うまくピントの合った写真を撮影できなかったからです。
とにかく合わせたい位置からぶれているし、撮影時の時点でも全然ピントを合わせてくれませんでした。
また明らかにシャッターを切って静止した画面と異なる状態の写真が出てくるのにも困惑…。
しかし、動画へ寄せられたコメントの数々を参考に撮り方を気をつけることで改善・キレイに撮影できる確率を大幅に向上させることに成功。
この記事を書いている段階ではAQUOS R9 proのカメラをかなり気に入っていて、動画やブログで使う素材を用意するのに使うことも多くなりました。
AQUOS R9 proでうまく写真を撮るための重要ポイント
この機種でやたらぶれてしまう理由はどうやら、「ボタンを押してシャッターが切れたような画面になってから少しズレて実際の撮影が行われている」ためです。
つまり私が撮影失敗しまくっていたのは、画面だけ見て「撮影されたな」と油断した段階でちょっと手が動いてしまったところで実際の撮影が行われていたからなんですね。
落ち着いてシャッターボタンを押し、その後撮影後の写真がアルバムに収まるアニメーションが出るくらいまで耐えれば失敗率は大幅に下がります。
そして細かい被写体(人形とか動物とか)の特定の部位(目とかね)にピントを合わせるのもけっこう苦手っぽいので、試行錯誤するか、あるいは三脚を立ててマニュアルフォーカスで合わせてセルフタイマー使うのも検討しましょう。(基本的には手持ちでも落ち着いて操作すればある程度ちゃんと撮れる印象です)
また画面をタップしてピントを合わせたと思ってもそこから勝手に暴れまくることがあるのですが、これもピントを合わせる際に長押ししてAE/AFロックみたいな状態にすれば解決できるかと。
このように、Xiaomi 14 UltraやiPhone・Pixel・Galaxyなどの他社スマホと比べてある程度真面目に色々気をつけながら撮らないといけないのはAQUOS R9 proの弱点だと思います。
挙動のクセが強いことに私は一人で気付けなかったので今回なかなかなことになりましたが、詳しい人なら多分こういった問題にもすぐ気づけたのかもしれないですね。
とりあえず、普通のスマホカメラではなく一般的な高いカメラを触るような感覚で挑むことが重要かと。
AQUOS R9 proの作例を見てみよう
ある程度大きな被写体や風景をゆっくり撮れば基本的には大丈夫だと思われます。
ちょっとずんだもんが小さすぎてピント合わせが完璧じゃないかもしれん。
でも雰囲気は良い感じなので、動画のアイキャッチにこの写真使ってたりします。
1/1.56センサーの望遠レンズ、それなりに接写可能です。
公園の背景部分がかなり遠くにある位置で撮ってるのでめっちゃボケてる。
そしてけっこう落ち着いた、ライカ的な雰囲気の色味になってます。
ラーメンはちょっと位置調整が難しかったです。2枚撮って2枚目は失敗してました。
カツ丼は2倍ズームで撮影してみた。
REALFORCE RC1を買ってみた。この記事もこれで書いてます。
ちなみにキー荷重30gのを使ってます。
風景写真。
3倍望遠で撮ってみた。
たまにすごく良い感じの風景写真を撮れます。
あと思ったのですが、Xiaomi 14 Ultraと比べると「テキトーにそのへんを撮っても作品感のある高クオリティな写真がでてくるわけではない」という点には注意です。
こいつはLeicaオーセンティックとかバイブラントといったフォトスタイルがないので、誰でも簡単に雰囲気のある写真を撮れるわけではありません。一応ナチュラルとダイナミックみたいな設定はあるが…
ちゃんと良さげな被写体を見つけて撮らないとなんかパッとしない変な写真しか出てこない印象です。このへんもまさに普通のカメラですな。
夜の写真も見てみよう。
けっこう星空とかをキレイに撮影できるかつ、夜の明るい部分と暗い部分のグラデーション的なものも良い感じに撮れやすい気がします。
なるほどね。
星空モードみたいなのがあって、ちゃんと星座も確認できるぞ!
ということで、カメラはけっこう良いと思います。ただテキトーに撮ってもキレイな写真が出てきてほしければXiaomi 14 Ultraのほうが満足度は高いと思います。
Xiaomi 14 UltraはIIJmioで安く販売されていたりもするので、そっちで買うのも良さそうですかね。
まとめ
使いこなせる人は限られるアイテムだと思いますが、ずっと使っていると次第に愛着が湧いてくる感じの機種だとも思われます。慣れてくると楽しくなってくるぞ。
スマホとしては画面が大きく、スピーカー音質が良いのは良い感じですがやっぱりかなりゴツいので人を選びますね。
なんというか、変わったカメラにAndroidOSが載っているアイテムが欲しい人は要検討という感じです。
「スマホ」であることをまず優先するのであれば、Xiaomi 14 UltraやGalaxy S24 Ultra、あるいはiPhoneなりPixelのほうがやっぱり無難ではありますね。