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Xperia 10 V使用感レビュー|約7万円のミドルスペックスマホ!デザイン良し、動作やカメラ性能は微妙でコスパ悪し

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Xperia 10 V外箱

Xperia 10 Vを買ってみました。中古で4.8万円程かかりましたが、こいつは本来ドコモで一括79,860円など6~8万円程度で売られているけっこう高いスマホです。

とはいえCPUはSnapdragon 695搭載で性能はミドルスペッククラスというアンバランスな機種なわけですが、最終的に重要なのは値段に見合った満足度を得られるかどうか。

今回は、Xperia 10 Vの使用感をまとめます。

今回はXperia 10 VのSIMフリーモデルを入手!|カメラのシャッター音をオフにできるなどのメリットあり

今回私が購入したXperia 10 Vは、SIMフリーモデルです。

キャリア版との違いとしてはプリインストールアプリにキャリア関連が含まれていないことや、カメラのシャッター音をオフにできることが挙げられます。

カメラのシャッター音はキャリアスマホだとまずオフにはできないので、これを切れるのはかなり嬉しいところ。(悪用は厳禁ですが)

ただしXperia 10 Vにおけるカメラのシャッター音、オフにすると今シャッターが切られたのかどうかが分からずどうにも使いづらいという問題が…。

なんかシャッターボタンを押してから撮影されるまでに1秒くらいラグがあるんですよねこの機種。できるからといって無理にオフにしないほうが使いやすいかも。

とりあえずXperia 10 VにおけるSIMフリー版とキャリア版との価格相場の差は2,000円くらいしかないので、できればSIMフリー版を買ったほうが満足度は高いんじゃないかな?

Xperia 10 Vの外観をチェック!

Xperia 10 V本体背面

というわけでこちらがXperia 10 Vの本体背面です。今回はラベンダーカラーを選択しております。

ラベンダーカラーは非常に美しいです、他のスマホだとあまりない(Galaxy A54が直近であるけども)ので比較的独自性がありますよね。

Xperia 10 Vカメラ

カメラレンズはそもそもカメラ特価の機種じゃないこともあってかあんまり飛び出しすぎていないです。

Xperia 10 Vロゴ

キャリアロゴはなく、Xperiaのロゴがそこにあるのみ。

Xperia 10 Vボタン

ボタンは電源ボタンと音量ボタンのみで、電源ボタンには指紋認証センサー機能が搭載されております。

Xperia 10 VUSB端子

USB端子は下部にあります。

このへんのデザインのすっきり感が素晴らしいですよね、スピーカーは画面側に2つ搭載されてるのでフレーム部分には端子とマイク穴だと思われるやつくらいしかないという。

Xperia 10 Vイヤホンジャック

そしてミドルスペックスマホだとまぁ珍しくないですが、しっかりイヤホンジャックも搭載されています。

スピーカーがステレオになったのがXperia 10 Vのウリではありますが、イヤホンも使いやすいように配慮されているわけですね。

Xperia 10 VSIMスロット

SIMスロットは爪で引き出せる親切仕様、スマホマニア的には実はここがXperiaの端末として一番嬉しいポイントだったりする。

microSDカードやSIMカードを頻繁に入れ替えする人的には、SIMピン用意するの面倒なんですよね。私は財布に入れて管理してたりしますけども。

Xperia 10 V画面

画面はいつもの縦長21:9画面で、けっこうベゼルは太いかな。

そして画面側は完全に平面なので、安い保護フィルムでも普通にしっかり画面を両端まで覆ってくれる感じです。

Xperiaの上位モデルだと微妙に端が湾曲してたりして、せっかく画面はエッジディスプレイじゃないのに保護フィルム貼りづらかったりします。

付属品はないのでエレコムの保護フィルムとZXZoneの保護ケースを買って使ってみた

Xperia 10 Vの付属品

Xperia 10 Vの付属品は何もないです、説明書は一応あるけどそんなもん。

Xperia 10 V付属品

というわけで我がXperia 10 Vには、エレコムの反射防止保護フィルムとZXZoneのめっちゃ安い保護ケースを買ってみました。

動画再生とかを一通り検証したあとに保護フィルムを貼って使ってます。(反射防止だから画質がある程度犠牲になるんですよね)

Xperia 10 Vケース背面

とりあえずケースから。

見てのとおりただの透明ケースですな。

Xperia 10 Vイヤホンジャックケース

イヤホンジャックも周りはしっかり覆われます。SIMスロットも同様。

Xperia 10 Vボタン

ボタンは音量ボタンだけ保護されます。電源ボタンは指紋センサー搭載なので空いてますが。

ケースありだと音量ボタンはちょっと固くて押しづらいかな…。

Xperia 10 V端子ケース

ストラップホールが下の方にありますね。

USB-C端子周りは普通くらいの広さで空いてます。

Xperia 10 Vケース画面側

画面側は例によって少し高めになってるので、落下時のダメージを抑えてくれそうですね。

Xperia 10 V保護フィルム貼付け後

そして保護フィルムを貼った状態がこちら、反射がないので撮影してもしっかり画面が見えるね!

Xperia 10 Vフィルム上部

けっこうザラッとした見え方にはなっちゃうので、きれいな表示で動画とか写真を見たい人には向かないかと。

反射で自分の顔が写ったりするのが嫌な人は逆にこういうフィルムのほうが良いです。ギャルゲーで暗転したときとか映るとほんと嫌ですよね…。(VITAのアマガミとかやっててマジで地獄だった)

Xperia 10 V保護フィルム2

反射防止フィルムはスマホ向けのだととくに白系の色がちらつく感じで見づらくなるのが悩ましいところ。

ダークモード中心で使うと割と気にならないかもだけど。

なお画面が平らなので比較的保護フィルムは貼りやすいですし、このエレコムのは貼り付け直後ならちょっと横に押せば微調整とかもできます。

そんなわけでテキトーにポイントで安いケースと保護フィルムを買ってみたんですが、どちらもモノとしては良かったです。できるだけ金をかけずに本体を保護したい人にはおすすめだ!

Xperia 10 Vのスペック評価|7万円弱という価格設定には見合わない性能

Xperia 10 Vのスペックは以下の表にまとめた通りで、まぁ正直これで7万円台とかするの?というスペックの低さです。

価格(ドコモオンラインショップ)79,860円→いつでもカエドキプログラム適用時2年間実質59,532円
CPUSnapdragon 695
メモリ6GB
ストレージ容量128GB
画面6.1インチ、フルHD+
重さ159g
カメラアウトカメラ4,800万画素+望遠800万画素+超広角800万画素/インカメラ800万画素
バッテリー容量5,000mAh
おサイフケータイ・防水◯/IPX5・8、IP6X

致命的なのがSnapdragon 695の採用で、これは2022年発売のXperia 10 IVから変更されておりません。

2023年はSnapdragon 695を前モデルに続いて採用するミドルスペックスマホが少なくなくて、なかなか世知辛い年でした。

というかPixelシリーズとかXiaomi 13T ProとかGalaxy S22とかハイエンドスマホがわりと盛大に投げ売られてるので、ミドルスペックスマホに7万円とかかける意味がかなり薄い年でしたね2023年。

XperiaもXperia 5 IVが発売直後よりずっと投げ売られていて、最近は一括でも安く買えるレベルだったので10 Vは自分の上位モデルに存在感で完全に負けてました。5 Vも路線が変わって望遠レンズなしとかの安い仕様になっちゃったのでIVのほうが売れてる雰囲気…

Snapdragon 695の挙動は悪いとまでは言わないものの良くもない

Snapdragon 695搭載スマホは私もReno7 AとかXperia 10 IVとかmoto g52jとか色々買ってますが、傾向として悪くはないけどメインスマホとして使いたいかと言われるとギリギリアウトな機種が多かった印象です。

そんな中現れたXperia 10 Vですが…、まぁこいつも挙動については悪いとは言わないものの微妙ですかね…。

本当にどうした?ってくらい重かった印象があるXperia 10 IVと比べるとブラウザアプリなどの挙動は良い印象ですが、アプリの切り替えや設定系の画面を開くときなどの挙動が妙に重かったり。

Xperia 10 Vは、急いでスマホを操作して色々やりたいような人には向かない機種だと思います。

動画を再生するとかメールやLINEをするとか、1つの作業を落ち着いて行う人向けかな。

Antutuベンチマークテスト結果とゲームの使用感について

Xperia 10 VのAntutu

Xperia 10 VのAntutuベンチマークテスト結果は437729点でした。

まぁ、あんまり高くないですね…。

この機種と同時にGalaxy Note9の中古品を今更買ったんですけど、そっちのほうが若干点数高かったです。5年前のハイエンドには負けるという。

Xperia 10 VのGeekbench6

Geekbench6のCPUスコアはシングルコア910点、マルチコア2124点でした。

Xperia 10 VのGeekbench6GPU

GPUスコアは1370点ですね。

ゲーム動作については、プリコネは遊べはしますね。ちょっとバトルとか重いときはあるけどまぁ動くと言っていいかと。(緻密な操作はないゲームかつスキップ機能を使うことが多いのでたまにカクつく程度なら問題なし)

原神はけっこうなもっさり度合いで画質を抑えても厳しいので、3Dゲーム向きの機種ではなさそうです。

MJとかの麻雀ゲーム程度なら問題なし。

Xperia 10 Vのカメラで写真を撮ってみた!

Xperia 10 Vのカメラ

写真はまぁ、普通くらいのクオリティーですね。

Xperia 10 V写真2

良くも悪くもミドルスペックスマホ程度の写りだと思います。

逆行とかの変なシチュエーションだと写りが盛大に悪くなりますが、順光で晴れてる日に撮影する分には大丈夫。

超広角レンズや望遠レンズでも撮影してみる

1倍

こちらが1倍。超広角レンズに切り替えると…

Xperia 10 Vの超広角レンズ

こんな感じになります。

1倍

続いて望遠レンズを使ってみよう。

ミドルスペックスマホ~ハイエンドの価格抑えめな機種って望遠レンズ付いてないものも多いので、あるのは嬉しいところです。

2倍ズーム

これで2倍ズームですかね。

光学2倍程度のレンズを搭載してるわけですが、ここから最大10倍ズームにまで倍率を上げることが可能です。

10倍ズーム

今回はそこまで遠くの被写体を撮影してないこともあってか、わりと10倍でも鮮明な感じに見えるな。

フィギュアを撮影してみる

Xperia 10 Vのフィギュア撮影1

2倍ズームで撮る場合明るさによって自動でレンズが望遠になったりメインレンズのデジタルズームになったりコロコロ変わり、合わせて画角も変わるのはiPhoneなんかと同じでちょっと使いづらい仕様。

ホワイトバランス調整

マニュアルモードでホワイトバランスを調整して撮影できるのは良い感じです。

 

Xperia 10 Vのその他の使用感まとめ

Xperia 10 V

最後に、Xperia 10 Vのその他諸々の使用感についてまとめます。

画面はキレイ、スピーカー音質はそこそこの良さ

画面はハイエンドスマホともそこまで差がない感じの綺麗さだと思いました。縦長なのは好みが分かれそうですけどもね。

画面の綺麗さを活かしたいなら光沢高精細保護フィルムを使ったほうが良さそうではある。

画面端

ただなんといいますか、画面の四隅あたりがなんか表示が怪しかったりしてそこは価格の限界感がある。写真だと分かりづらいかもだけど。

スピーカーはステレオになりましたが、まぁ結局のところミドルスペッククラスのスマホであるという前提は考慮した上でだけどなかなか悪くはないと思います。

音の鮮明感はもう一声な感じもあり、まぁ期待し過ぎは禁物でもありますかね。

ちなみにこいつハイレゾやLDAC対応のようなので、音楽のマニアの人になかなか嬉しい仕様ですな。

軽くて持ちやすい本体(長いけど)

Xperia 10 Vは159gということで、重量はそこまで重くないというか軽い領域に来てますね。

横幅も比較的抑えめで、でかいスマホが苦手な人もある程度使いやすいかも。

縦長ディスプレイなので、上や下の端に指は届きづらいですけどね。

この形状な結果として上に16:9の動画を表示しつつ下にSNSやブラウザやLINEを表示して使う…みたいなことができますが、私のようなYouTube PremiumユーザーならそもそもPIP表示で使うのであんまり関係ないかも。

画面分割ってアプリを移動するときとかに面倒くさいので、あんまり使わないんですよね私は…。

バッテリー持ちは後ほど検証します

流石に届いて2日とかでバッテリー持ちの話は書けないので、後ほど追記かYouTubeの方で解説予定です。

AQUOS sense8はかなり酷使しても1日は余裕で持つし放置してれば数日経っても全然バッテリーが減らない…みたいな驚異的な仕様でしたけど、Xperia 10 Vはどうでしょうか。

おサイフケータイと防水対応なのはありがたい

最近は中華系のスマホでも普通におサイフケータイや防水対応なのでアレなんですが、国内スマホだけあってしっかりIP68とかに対応しつつおサイフケータイも使えるのはやっぱりありがたくはありますかね。

私の場合最近は青森に金をかけずに行くためにモバイルSuicaを日常で活用してクレジットチャージによるJREポイントの大量獲得を狙っているので、モバイルSuicaを使えるとかなりありがたいところ。

売り場での影の薄さ…

一昔前はAndroidスマホといえばXperiaかGalaxy!みたいな感じでしたが、もはや売り場にXperiaの存在感がないことがドコモの最初のXperiaでスマホを初めて入手した私としては悲しいです。

Xperia XZ2辺りの時点でもう雲行きは怪しかったですが、1 IIIIがやたら高くなった辺りからマジで存在感薄れてきましたよね。

2023年のXperia 1 Vは発売日に店に行っても全然置いてませんでしたし、10 Vも店での主張がゼロ。

完全にPixel 8やPixel 7aに居場所を取られてる感が…。

素人目でも苦しい状況にほとんどIVと変わらないうえで値段だけやたら高いXperia 10 Vを出してきちゃってることがそもそも苦しい気もします。いっそ10 IVそのまま売り続けた方がマシなような。

2024年はそろそろXperiaにも復活してほしいところ、期待してるぞ!価格ももう少し抑えてくれると助かります。

まとめ

というわけでXperia 10 Vでしたが、バッテリーの評価を抜きにしてみると結構苦しさを感じるスマホですねやっぱり。

これが4万円台くらいならまぁこんなもんかなって感じでいいんですけど、キャリアの値引きを考慮したであろう6~8万円くらいの価格設定なのがヤバいです。

発売された時期が今から5年・8年とか前ならこの価格でも良かったかもしれないですが、もはやXperiaにブランドとしての力がそんなになくなってる中でブランド価格みたいにされても手を出す人はあんまりいない気が。

というか同じXperia買うにしても5 IVや1 IVの投げ売りが今行われてるのでそっち買ったほうが良いしな絶対。

なんとも絶望感のあるスマホですが、Xperiaシリーズ自体は応援しているので今後の復活には期待しております。だから10 Vも買ったのです。

Snapdragon 695の挙動のイマイチさでだいぶ使っててつらいですが、なにか見落としてる良さがまだあるかもしれないのでもうしばらく使ってみます。

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