motoシリーズを展開しているモトローラが、新たにmoto g8 power Liteとmoto e6sを発売します。
最新スマホかつ低価格なモデルということで、性能や価格をチェックしつつそれぞれどんな人向けなのかを考えてみます。
モトローラ端末はおサイフケータイや防水などの機能がなく、全体的にシンプルな仕様。
性能と価格をもとに、機種を選んでいく感じになるかと。
目次
moto g8 power Liteは子供などに持たせる連絡用に最適
moto g8 power Liteは、名称から考えるにすでに発売中のmoto g8 powerの廉価版と考えられます。
スペックをmoto g8 power無印と比較|性能は1ランク以上ダウン
moto g8 power自体が3万円程度の安価な機種なのに、そこに廉価版を後から出してくるってどういうことやねん?と思いながら価格とスペックを比較してみました。
moto g8 power Lite | moto g8 power | |
公式ストアの価格 | 20,800円 | 30,800円 |
OS | Android 9 | Android 10 |
CPU | MediaTek Helio P35 | Snapdragon 665 |
メモリ | 4GB | 4GB |
ストレージ容量 | 64GB | 64GB |
画面 | 6.5インチ、1,600×720、しずく型ノッチ | 6.36インチ、2,300×1,080、パンチホール |
カメラ | アウトカメラ1,600万画素(メイン)+200万画素(深度)+200万画素(マクロ)/インカメラ800万画素 | アウトカメラ1,600万画素(メイン)+200万画素(マクロ)+800万画素(広角動画)/インカメラ1,600万画素 |
充電端子 | microUSB | USB-C |
SIMスロット | DSDV対応+microSDカードスロットを別途搭載 | DSDV対応、片側はmicroSDカードスロットと共用 |
バッテリー容量 | 5,000mAh | 5,000mAh |
価格はちょうど1万円違っていて、スペックの差はけっこう大きい印象。
moto g8 powerのSnapdragon 665はReno 3AやXpeira 10IIと同じCPUで、「ゲームはちょっと厳し目だけどネットサーフィンや動画再生なら問題ないかな」くらいでした。
moto g8 power LiteのHelio P35は、調べてみたところAntutuベンチマークスコアが9万点前後くらいとのこと。
「ネットサーフィンもちょっと重いね」くらいの域にはなってると考えられます。
OSは先に発売された無印のほうが新しく、画面も無印のほうがパンチホール液晶で「最新感」は強いです。(好みは人それぞれ)
画面はLiteの方が大きいですが、解像度が低いので漫画とか読むならおそらく無印のほうがキレイに表示されます。
Liteは無印と違ってmicroSDカードスロットがSIMスロットと分かれているのが良い点なんですが、分かれていたからと言って便利に使える感じではないのが悩ましいですね。
正直、2機種のどちらを買うか迷う段階にいるなら無印moto g8 power一択ですね。
1万円追加するだけで、使い勝手は大きく向上します。
moto g8 power Liteはどんな人におすすめ?
あえてmoto g8 power Liteを選ぶべきなのは…子供などに持たせる連絡用に、できるだけ安くてバッテリーもちが良いスマホを手に入れたい人です。
性能的にゲームでバリバリ遊んだりするのは厳しいと考えられるので、色々できないことにメリットを感じる使い方をするならLiteが良いのではないかと。
5,000mAhの大容量バッテリー搭載で電池は長持ちするので、多少ぞんざいに放置してても電池切れにはなりづらいと考えられます。
moto e6sは最低限通話と情報収集ができれば良い人用
続いてmoto e6sですが…これはちょっと前までLINEモバイルなどでも販売されていた「moto e5」の後継機でしょうか。
要するに「最低限電話とネットが使えるスマホ」で、前項で紹介したmoto g8 power Liteからさらに価格と性能が落ちた機種です。
微妙に被ったポジションのスマホが同時発売ということで、今回は同時に発売となるg8 power Liteでなくこっちを選ぶならどんな人か?という方向で見ていきたいと思います。
moto e6sのスペックをmoto g8 power Liteと比べてみた
moto e6s | moto g8 power Lite | |
公式ストアの価格 | 16,800円 | 20,800円 |
OS | Android 9 | Android 9 |
CPU | Helio P22 | MediaTek Helio P35 |
メモリ | 2GB | 4GB |
ストレージ容量 | 32GB | 64GB |
画面 | 5.7インチ、1,440×720 | 6.5インチ、1,600×720、しずく型ノッチ |
カメラ | アウトカメラ1,300万画素(メイン)+200万画素(深度センサー)/インカメラ50万画素 | アウトカメラ1,600万画素(メイン)+200万画素(深度)+200万画素(マクロ)/インカメラ800万画素 |
SIMスロット | DSDV対応、microSDカードスロットを別途搭載 | DSDV対応+microSDカードスロットを別途搭載 |
充電端子 | microUSB | microUSB |
バッテリー容量 | 3,000mAh | 5,000mAh |
性能は完全にmoto g8 power Liteの方が上で、moto e6sが勝ってるのは価格とサイズ・重さです。
moto e6sは160g、moto g8 power Liteは200gということで、持ちやすいのは前者でしょう。
あとはどこを見ても、moto g8 power Liteの方が上な感じです。
4,000円の差額なら、moto g8 power Liteを選んだほうが良いんじゃないかとはどうしても考えてしまいますね。
SIMカードを入れて通信・通話ができればなんでもいい人向け
正直、moto e6sを買うなら中古でiPhone 6sとかXperiaのちょっと古いやつを買ったほうがよっぽど良い気はしなくもないですね…
ネットサーフィンや電話、ちょっとした地図アプリの確認といったことが最低限できるスマホを新品で手に入れたい人が検討する感じになります。
1万円台でスマホを新品で買えることに意義を感じる場合に、検討してみてください。
人の触ったものはあまり使いたくない2020年という時代なので、最低限連絡やアプリが使えるスマホを低価格で手に入れられる事自体はアリかもしれません。
しかし毎日使うなら予算を足してmoto g8 power Lite、できれば無印g8 powerを選んだほうが良いと思います。
まとめ
アメリカと中国のアレコレによりアジア界隈のスマホがわりとヤバい状況に陥っている2020年、突如現れたモトローラの廉価スマホたち。
モトローラは香港のレノボの子会社なので、厳密にはこいつらもアジア系スマホな感じはありますが…モトローラ自体の本社はアメリカなので、立場的には一応大丈夫なんでしょうか?
そもそもmoto g8シリーズが3つのラインナップで展開されていて、moto g8 plusや無印といったモデルが別にあります。
しかもg8シリーズはpower以外も4,000mAhという、そこそこ大きなバッテリー容量なので…今回登場したg8 power Liteはなんとも微妙なポジションに感じます。
とりあえず今回発売する2機種でどちらを買うか迷ったら、バッテリー重視ならmoto g8 power Lite、価格重視ならmoto e6sを選ぶのが良いんじゃないかと思います。