AQUOS R9を購入したのでレビューします。
AQUOS Rシリーズは長年展開されてきましたが、今まではずっとハイエンドモデルでした。(厳密には公式サイトを見ると、今回も普通にハイエンドモデルとされています)
今回のR9ではCPUのランクが最新・最上級のハイエンド用のもの(Snapdragon 8 Gen 3)ではなくなっていますが、実際の動作はいかほどでしょうか…。
またライカ監修のレンズをR6から今回に至るまで搭載しているAQUOS Rシリーズですが、R9ではセンサーサイズが1インチから1/1.55インチに変わっています。
写りの変化もどんなもんなのか、気になるところですよね。
目次
AQUOS R9の外観をチェック!
AQUOS R9は光沢のあるガラスの背面パネルで、公式サイト等の写真と比べると実物は思ったより薄い背面パネルになっている印象です。
公式サイトだと最近のiPhoneやGalaxyのような非光沢の落ち着いたデザインに見えるので、正直初めて店頭でモックを見た時は「思ったより安っぽいな…」と思ってしまいました。
カメラレンズ部分はロボット兵だかこだまみたいなアンバランスな形状で、ここだけ極端にデザイナーの個性が際立ってる印象。
正直あまり格好良いとは思えず、普通のデザインならもっと良かったのに…と発表時に思いました。実は現在もしっくり来ていません。
フレーム部分はiPhoneの無印モデル的な適度な金属感で、非常に好みです。
ただしイヤホンジャックがないのは残念なポイントですね。
USB-C端子搭載、またAQUOS R9はmicroSDカードスロットはしっかり備えています。
電源ボタンに指紋認証センサーが搭載されています。
センサーの反応は問題なし、速度も速いですが、個人的には画面内指紋認証のほうが使いやすくて好みです。(電源ボタン内蔵型は左手で持ったときに使いづらい)
画面は6.5インチサイズ、GalaxyやXperiaのようなしっかり四角い形状です。
PixelやiPhoneは湾曲していますが、これはそれぞれ一長一短ですかね。
四角い画面だと全体的に無駄がなくスッキリしている印象ですが、角が尖っているのでズボンのポケットに入れてたりするとけっこう破ける原因になります。
画面の角が丸いと服へのダメージはないですが、端のほうがアプリとかによっては見えづらかったり黒帯になったりしますね。
というわけでAQUOS R9の外観は、投稿者的には色やフレームのデザインが好みな一方で、背面パネルの指紋とかが付きやすいテカテカ感やカメラは苦手という感じでした。
個人的にはR7~R8辺りのデザインは無骨すぎてAQUOSのユーザー層と合ってない印象だったので、今回の緑と白でちょっと若返った雰囲気自体は非常に好みです。
純正シリコンケースを買ってみた
AQUOS R9では、シャープ純正のケースも販売されています。価格は4,980円前後です。
純正ケースはシリコン製で、グリップ力が高まります。ちょっとホコリとかは付きやすいが。
装着すると背面の飛び出しているカメラが均一な感じになり統一感があって良いですね。
端子周りもガード。
音量ボタンも覆われていて、電源ボタンだけ指紋センサーの都合上最低限見えてます。
画面周りは少し高くなっているので、落下時のダメージを抑えてくれる仕様です。
というわけで純正ケース、予算的に問題がないのであればおすすめです。
保護フィルムは今回、PDA工房の純黒クリア(Premium Matte Shield)を購入。
反射防止フィルムは黒がちょっと白っぽくなりがちですが、黒が真っ黒に表示されるのがこのフィルムの魅力です。
ただしちょっと指紋などの跡が付きやすいので、こまめに清掃が必要となるのが弱点です。
またZXZoneというブランドのケースを当初買っていたんですが、このPDA工房の保護フィルムと干渉するので使用を断念しました。(純正ケースとPDA工房のフィルムであれば干渉しません)
AQUOS R9のスペック評価|実は性能は普通に高い
AQUOS R9のスペック・価格は以下のとおりです。
価格(楽天ビック) | 97,710円、5,000円オフクーポンあり ※ポイント還元あり |
CPU | Snapdragon 7+ Gen 3 |
メモリ | 12GB |
ストレージ容量 | 256GB、microSDカード最大1TB対応 |
画面 | 6.5インチ、2,340×1,080 |
サイズ、重さ | 156×75×8.9mm、195g |
バッテリー容量 | 5,000mAh |
カメラ | アウトカメラ:5,000万画素+超広角5,000万画素/インカメラ5,030万画素 |
おサイフケータイ/防水防塵 | ◯/IP6X、IPX5・IPX8 |
Amazonでは記事の作成時点で販売されていないようなので、基本的に楽天等で買う感じになります。
CPUはSnapdragon 7+ Gen 3ということですが…
Antutuベンチマークテスト結果は1308275点で、普通にちょっと前のハイエンドスマホ程度の性能はあります。
例えば当サイトでレビューした端末を例に挙げると(バージョン違うので実際はもっと数値上がるかも)、2023年モデルのPixel 8よりは数値が上です。
Galaxy S23 Ultraの計測データよりは数値が下ですね。
実際にゲームで色々遊んでみていますが、投稿者が遊んでいる範囲内のゲームであればSnapdragon 8 Gen 3搭載のGalaxy S24 Ultra等と比べてもほとんど遜色なしでした。
学マスも最高画質60fpsで普通に動いていましたが、すごい負荷が重い場面とかだともしかしたら差は出るのかもしれません。
スピーカー音質もけっこう良くなっていて、R7やR6など今まで使ってきたAQUOSスマホと比べると明らかにR9の方が良い印象です。
その他の動作も非常に快適で、快適に使えるスマホが欲しいけど流石に20万前後は出せない…という方にはアリな選択肢だと思いました。
AQUOS R9のカメラ性能は?
AQUOS R9のカメラで写真を色々撮ってみましたが、とりあえず普通にキレイに撮影はできる傾向です。
印象としてはXiaomi 14 Ultraと比べるととくにクセは強くなく、ライカの凄いカメラだぜ!みたいな雰囲気はないです。
センサーサイズ変更もあってそこまでボケが強くもないので、R7とかの頃の独自性は失われていますがとりあえず天気が良くて明るいような場所ならきれいに撮影は可能。
夜景系の写真や動画は弱い印象で、なんなら夜じゃなくても少しでも薄暗い場所なら手ブレが頻発していました。
ちょっと薄暗いとボタンを押してからシャッターが切れるまでのラグがかなり長くなっていて、気づかないうちにブレまくりの写真を量産してしまっていた…。
とくに動画は本当に夜だときつくて、昔のエントリースマホより酷いんじゃないかというレベルで焦りました。
また夜景に限らず、ピントを合わせるのにかなり長い時間がかかったり狙った位置にそもそもピントを合わせられなかったりすることがたまにありますね。
最近本体のアップデートが行われたので、改善されてることに期待。
ズームは望遠レンズがないのでデジタルズームとなります。
一応ズーム後でもそれなりのクオリティーです。
AQUOS R9、その他の使用感まとめ
最後に、その他の気になった点をまとめます。
あと1cmくらい上だとなお良かった気がするボタン
電源ボタンが真ん中より若干下くらいの位置にあるんですが、私としては押しにくいです。
もう少しだけボタンが上だと、なお操作しやすかったように思います。
コントロールセンターはもう一声
AQUOS R9のコントロールセンターは、概ねAndroidのOS標準のものと同じです。
違いとしては、主にWi-Fiをボタン1つでオン・オフにできる点が挙げられます。
ここが標準のコントロールセンターの一番イマイチな点なので、しっかり調整されているのはありがたいです。
しかしGalaxy辺りに搭載のコントロールセンターと比べると各項目の見づらさなどどうしても物足りない部分があり、もっと使いやすく調整してほしいとは思います。
関連商品が売り場に少ない
コジマやヤマダ電機やヨドバシカメラなどに足を運んでみましたが、保護フィルムやガラス、ケースなどの関連商品が妙に少ないですね。
あまり売り場で力が入ってない感じなのが、やや今後の展開について心配にはなりました。
microSDカード対応のありがたさ
最近はmicroSDカード非対応のスマホも多いので、AQUOS R9がmicroSDカードに対応しているのはやっぱりありがたいですね。
音楽データなど色々、一々移行するのは面倒なデータもあるのでカードの入れ替えだけで済むのは非常に便利!
サイズ感が手頃
私は普段Galaxy S24 Ultraという6.8インチ画面のスマホを使っているんですが、こいつはとにかくデカくてとにかく重いんですよね。
6.5インチ画面のAQUOS R9、適度な大きさで適度な重さのナイスなサイズ感で非常に魅力的です。
正直メインスマホをこっちに移行しても良いんじゃないかと思うレベルですが、まぁどうしましょうか。(総合的な便利さはやっぱり望遠レンズやペンもあるGalaxy S24 Ultraが上)
まとめ
AQUOS R9、なかなか良いですね。
ただカメラの夜景動画撮影は本当に壊滅的だったので、夜に動画をいっぱい撮る人は注意でしょうか。
YouTubeチャンネルの方の動画で映像系の情報は見られますので、合わせてチェックしていただければ。