
TokinaのAT-X270AFを近所のカメラ屋ジャンクコーナーで1100円で見かけたので買ってみました。
28-70mm F2.8通しという大三元標準ズーム的な性能のオールドレンズですね。
目次
AT-X270AFの状態を確認しよう

このレンズは1988年発売みたいです。戦隊で言うとライブマン、ライダーならBLACK系をやってた時期ですな。
なぜいつも動画でジャンクレンズレビューをしてるのに今回わざわざ記事にしてるかというと、このレンズってPRO版ならレビューが多いんですが通常版は全然見当たらないのです。
情報がなさすぎるので何かの参考になればと思い、無印版のレビューや作例をまとめるぞ!

今回はミノルタAマウント用の個体を入手。Aマウントのレンズってよほどのもんでない限り安く買えるのでいいですよね。最新ソニー機ならLA-EA5を使えばだいたい動くし…
Aマウントだからかどうやら他社用のなら付いてる絞りリングがありません。
多分大手の大三元レンズ系よりは軽量小型っぽいんですが、それでもけっこう重くて大きめのレンズです。

ワイド端28mmはやや古い仕様と見せかけてソニーの最新のF2通しのやつもそんな感じなんですよね。

望遠寄りにしていくとレンズが縮む仕様ですな。

ジャンクコーナー1100円ということで状態が不安になるわけですが、店内の照明からは分かりづらかくてざっくり美品と判断して買ってたんですが帰宅して清掃しながら確認すると後玉にクモリ的なやつありですね。
前玉とか外装はけっこう綺麗なんですがやや状態が悪いと思われるので、その前提での作例になります。

ちなみにレンズフード等は欠品なので無しで撮影、フロントキャップだけヤフオクで買いましたわ。
レンズフードも買ってもいいんだけどコレ買ったところでどうにかなるもんなのか…?(ちなみに同じ店でフィルター径が合うレンズフード買ったけど写り込みが激しかったので使用は断念)
AT-X270AFの作例を見てみよう

こちらワイド端28mmでF2.8の作例ですが、ピントを合わせた手前のハチ出没注意のとこもかなりピントが合って見える範囲が狭いかつぼわっとした感じです。

こちらは70mmでF2.8。ぬいぐるみにピントを合わせてますがやはりシャキッとはしてないですね。
1988年のレンズとのことですが、時代に対してもやや古いオールドレンズ的な写りには感じてます。

F5.6以上くらいまで絞ると周辺減光がなくなりつつそれなりにシャキッとしてきますが、同時期のミノルタのレンズとか近年のソニー等のレンズと比べると緩い気はしますね。

こちらはF2.8で遠景ですが、まぁかなり全体的にふんわりした感じになってます。

F8でもこのくらい細かい景色だとディテールが表現力イマイチで眠い空気感な印象。

そんなに離れてない被写体をF8とかに絞って撮影する分にはそれなりですかね。これは50mmで撮影してます。

こいつの描写力はともかくとして、標準ズームって便利だなと今回大河原に行った時などに使ってて思いました。

やや離れた位置から大きめに被写体を撮れる70mmが組み込まれてるのが強いですね。

さっきから曇天で風景自体の締まりがないのもイマイチな感じがあるので晴天時にも撮ってみよう。

まあそこそこといったところでしょうかね、画面が明るいので見ていてある程度気分は上がる写真になってますがやっぱりちょっとレトロな気配はあったり。

結局F8くらいまで絞っていかないとそこまで見栄えのする写りにならないので絞って使うわけですが、そうなると「F2.8が魅力なのにそれでいいのか?」みたいな印象にはなってくるという。
オールドレンズの人気のやつって絞り開放で凄いフレアとかが出るけどなんかそれはそれで味があるよねみたいな傾向ですが、このレンズの絞り開放時は味がする段階までは行ってないようには思います。

ちなみに室内で使ってみるとわりとよく撮れてましたが、このレンズ最短撮影距離がけっこう遠いので実用的というほどではないですかね。
まとめ

とりあえずジャンク1100円になる程度には当時の価格も安かったと思われるので、当時だと多分「この安さでF2.8通しなのか!」みたいなワクワク感はもっとあったのかもですね。
あとは今回α1 IIで撮ってますが、フィルムで撮る場合だとまた変わってきたりもするかも。
そして今後某大三元レンズをレビュー予定ですが、それと比べると今回のAT-X270AFは小さいし軽いです。
軽くてAFも動いて安いみたいなことを考慮すると、当時はけっこう良いアイテムだったんですかね。
PRO版はけっこう良い評判を見かけるので、そのうち見かけたらそちらも入手してみたいところ…!
