図書館で読んだ本・作品感想|2020年6月2日編

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前回に引き続き、ついに仙台でも復活した図書館で借りて読んだ本やCD、DVDなどに関する話です。

コロナ禍で娯楽も収入も減ってる今、ぼくらの心を満たしてくれるのは図書館だけ。

懐から出ていった住民税の元を取るためにも、今こそ図書館生活を謳歌しよう!

※こういう考え方では良くない(ありがたく使わせてもらうという考え方が大事)的なことが、次項で紹介する本に書かれてます

なお「批評」「評論」ではなく「このブログの著者の電子レンジマン氏による読書感想文(小学校とかで書かされるやつ)」という前提で書いてるので、「お前自身の話は興味ねぇよ」みたいなくだりも度々出てくる点はご注意ください。

①20代で隠居 週休5日の快適生活 ②なるべく働きたくない人のためのお金の話|大原扁理

昨年『年収90万円で東京ハッピーライフ』という同じ方の本を楽しませてもらったので、こちらの2冊も借りて読んでみました。

先に言っておきますが、こんな状況なのでおそらくこの「読書感想シリーズ」は「節約生活系」の本がしばらく多く出てくると思います。

この本はよくある「節約して生活して○○円貯めるぜ!」系ではなく、「色々あった末にあえて働く日を減らしながら快適に生きている」方の生活を綴った内容。

節約ってなかなか難しいもので、色々なWEBサイトや本を読んでいると「無理してやってる感」が出てきがちです。

特に「○○万円貯める」「浮いたお金を○○に回す」みたいな目標が設定されてしまうと、やることが過剰になりって読んでいる側としては参考になる以上に引きやすい印象。

大原氏は、無理をせず快適に暮らすことを第一として生活を設計しているのが見事。

快適に生きることそのものが目標なので、無理してる感がありません。

あくまで自分がどんなふうに生活しているか書かれているのみで、読んでいる人に対して「この方が絶対良いよ」みたいに押し付けてくることもなし、これらの本自体も「快適」な読み物でした。

節約とかに興味がなくても、「世間から見ると変わった生活を実践している人のエッセイ」として面白いのではないかと。

「この本の情報を参考に俺も少ない金額で生きるぜ!」というのは難しい(書かれている税金周りの話とか、普通に週5~6日働いて暮らしている人だと多分条件を達成できないので真似できないと思います)ですが…

食生活や時間の使い方、掃除関連など、少ない金額で生活したい人にとって参考になる情報はしっかり多かったです。

ただ『20代で隠居』は先に買って読んだ『年収90万円~』とほぼ同じ内容なので、そこは如何ともし難い感じはありました。

3冊目の『なるべく〜』の最初の章は過去2冊のおさらい的内容なので、まず『なるべく』〜を読んで興味を持ったら他2冊も読んでみるのが一番良いかも。

③なぜ女はメルカリに、男はヤフオクに惹かれるのか?アマゾンに勝つ!日本企業のすごいマーケティング|田中道昭

最近新書ブームが私の中で起きてまして、この本はAmazonを漁っててたまたま目についたので図書館で借りてみました。

ヤフオクとメルカリ、ガジェット・おもちゃマニア的にはどちらも非常に最重要なWEBサービスです。

個人間での取引なので「説明より状態悪いわ」みたいな問題は起こりがちですが、中古ショップじゃ絶対にない激安価格で買えたり、レアな商品をピンポイントで入手できたりしますよね。

この本ではこういったWEB系のサービスがどういう意図によりどういった層を対象として勢力を伸ばしてきたかを例に、マーケティングについてわかりやすく解説されています。

マーケティングと言われても一般人にどのくらい役立つのか?と思ってしまいますが…

ブログやYouTube活動も、自分の出すもののターゲット層をしっかり見定めないと独りよがりな感じで世間に認知されづらいものです。

タイトルだけ見てなんとなく借りましたが、なかなか今後の当サイト運営やYouTube活動の参考になりました。

ちなみに私はメルカリ派です。

ヤフオクはマニア向けのガジェットやおもちゃなんかを売る時なら良いんですが、普通のスマホとかPCは今やメルカリの方が目につきやすいので、すぐにものを売れる印象。

私が売るものって「みんながこぞって買う」というより「出品されてたら絶対に買いたい人が常時1〜2人いる」くらいのが多いので、サッと希望価格で売れるメルカリが便利に感じてます。この本にも書かれてましたけど、コンビニとかから手軽に発送できるのも便利。

ヤフオクも即決でものを売れますが、即決だと競って買うより割高なイメージがあるためでしょうか、余程安く設定しないと敬遠されてなかなか売れません。

【番外】書を捨てよ町へ出よう|寺山修司

Kindleで6年前に買ったものなので、図書館で借りたのではない関係上番外扱いですが、せっかく読んだので感想をまとめます。

同名の映画は何度か見るたびに途中で挫折してますが、エッセイ集的な内容のこちらは読破できました。

文庫版は4つの章で構成されていますが、まず印象に残ったのは競馬の話の多さ。

最初と最後の章は中高生時代に読んだら感銘を受けてそうな内容(言い方悪いかもだけど中二病的な)でしたが、中盤の第2章では延々競馬の話が展開されます。

競馬に興味がなくてもある程度興味深い話は入ってきますが…

当時の競馬事情に関する記述も多くて、正直話に興味が湧かない部分も多かったですね。

第3章は色々な人が書いた(?)詩がたくさん掲載されているんですが、これも全体的に令和に読むのはしんどい感じ(若者の性みたいな内容が多い)。

競馬以外も全体的に当時の国内事情が多く含まれた内容なので(安保闘争がどうとか)、現代の若者が読む場合は多少調べながら読み進めていった方が良い印象。

私はこの20数年間ほぼ昭和の作品しか見ていないレベルで平成・令和から解脱した人生を送っていますが、こういうところで「実際に昭和に生きていたわけではない」平成生まれのやつが出てきてしまいますね。

所々現代と変わらない日本に住む人の考えや生活みたいなのが入ってきて興味深くはあったんですが、私は入り込みづらかったかな…と。

ちなみに映画版はAmazonプライムビデオで見られますが、東北の若者の鬱屈した日々みたいなことが実験的な演出をふんだんに取り入れながら描かれています。

劇映画ですが、表現されている思想的な部分は本と同じだと思います。

予約中の本

皆さんご存知かもしれませんが、図書館は県内などにある他の図書館から本を取り寄せてもらえます。

というか県内になくても、おそらくリクエストすれば本とかCDとか仕入れてもらえる可能性が高いです。(明らかに特定のオタクしか興味ないアニメのCDとか新入荷してる時あるし)

現在取り寄せ中なのが、以下の2冊。

・しょぼい喫茶店の本|池田達也

・減速して生きる ダウンシフターズ|高坂勝

後者はおそらくすぐ届くと思うので、近々感想書きます。

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